井上陽介のブログ

未来に向けた思い

GMS NOW NAGOYAという受講生向けメルマガを創刊することとなった。その巻頭挨拶として以下のようなことを書いた。

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こんにちは。名古屋校リーダーの井上陽介です。

グロービス・マネジメント・スクール（GMS）名古屋校が船出をして早くも1ヶ月が経過いたしました。 今年の2月から開校に向けて準備をしてきましたが、これまでの9ヶ月間は本当にアッという間でした。

一部のクラスの懇親会の席では申し上げましたが、開校までの日々、蓋を開けたら誰も集まらなかったらどうしよう、という恐怖と常に戦っていました。その恐怖を打ち消すために、日々できることを精一杯行なってきたと言ってもいいでしょう。

結果として、名古屋校第1期生は150名近い方々にお集まりいただき、予想以上にパワフルなスタートを切ることができたことを本当にうれしく思います。

僕は人生という道のりでお金儲けをしたい、とか、成功して多くの人たちからの賞賛を受けたいという思いはあまりありません。一日一日を充実させ、密度の濃い時間を過ごしたいと考えています。

その意味では、この10ヶ月間は自分の人生の中でも最も充実していた時間であったと言っても過言ではありません。

さて、GMS名古屋校は無事船出をできたのですが、この大海原でやっていきたいこと、実現していきたいことはもっと大きなことです。数年後には以下のようなことを実現させていきたいと思っています。

　－受講生間のネットワークが拡大し、多くの方々がGMSという 場で楽しみながら学んでいる
　－その受講生の方々が学ぶだけではなく実践し、各職場で活躍 している
　－その結果、GMS名古屋校が受講生の方々にとって最大限能力や意欲を高められる場となっている
　－また、GMS名古屋校が中部における経営に関する情報発信のハブとして機能している

そのために我々も皆様とともに成長していきたいと思っています。今後も忌憚ないフィードバックをいただきながら、皆さんにとって本当に役立つ場を提供していきたいと考えています。

今GMS名古屋校で学んでいらっしゃる方も、これから学ぼうと検討されている方も、ぜひ、GMS名古屋校を通じて、充実した時間を過ごしていただきたいと願っています。

ともによりよい未来のために挑戦していきましょう！
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我々ができることはインフラ作り、場作りである。その場を使って受講生の一人ひとりが学び、その結果、行動が変わり、人生が変わっていく。もちろん、よい方向へ。

そして、そのような人たちが増えることで、その方々の周囲が変わっていく。そして、組織が変わっていく。よい方向へ。

目指すべき未来は明確である。その未来に向けて、日々一歩一歩進みたい。

某大学院教授からの依頼

名古屋にある大学から連絡が入った。「一度お会いしたい。」ということだったので早速乗り込んでいった。訪問すると商学部の学部長である大学院教授がいらっしゃった。同大学
は名古屋で経営大学院をすでにスタートしている。どのような話になるのかドキドキしながら先方の出方を探っていると、提案があると言う。

そこでの提案は驚く内容だった。GMSと提携関係を持ちたいということだった。それも非常に具体的で「ケースの共同開発」や「ファシリティの相互利用」からはじまり、「単位互換」も盛り込まれていた。これまで一教授とのタスクレベルでの共同作業はあったが、日本の文部科学省の傘下に入っている大学院との提携はない。

突っ込んで話を聞いてみると状況は以下のようである。ビジネススクールと銘打ってクラスを提供しているが、理想である欧米のビジネススクールとは程遠い状況になってしまっている。 教授の大半は実ビジネスを知らない。また、ケースメソッドでクラスを進めることができない。受講生の一部からは不満が生まれてきている。

そのようなことを悩んでいたところ、GMSが名古屋に進出するという話を聞いた。そこで、ぜひ共同して動いていきたいと考えた、とおっしゃるのだ。

本当に驚いた。経営大学院の学部長自身が「ウチは実践的なクラスを提供できていない。だから実践的なGMSと提携していきたい。」とおっしゃるのだ。そして、GMSのブランドもここまで高まっているのか、ということに驚きを感じた。

私がグロービスに入社したのは5年ほど前だ。当時、グロービスと言っても友人、知人は誰もピンとこなかった。まして、大学関係者はGMSの存在すら知らない状況だった。

それが5年後の今、大学院の学部長からこのような話をいただくことができたのだ。隔世の感がある。

結局、今回の話は社内で検討したがお断りすることになった。

ただ、これまでやってきたことは間違っていないということを実感した。ビジネスパーソンにとって本当に役立つモノを提供していく。フルタイム型ではなく、学びやすいカフェテリア型であり、かつ、学術的ではなく本当に使える実践的なプログラムを提供していく。

そうすることで多くの方に満足いただき、それがまた口コミで広がり、徐々にブランドが構築されていく。 そして、受講生の皆さんがGMSで学んだことを誇りに思い、リーダーとして活躍している。

そんな未来を皆さんと作っていきたい。そのために今できるベストを尽くそう。そう思った。