トム・ピータース：リーダーシップ魂

トム・ピータース。この名を知っている人も多いだろう。「エクセレントカンパニー」の著者であり、その後数多くのベストセラーのビジネス書を世に出している。過去、トム・ピータースの本は数冊読んだことがあるが、いつもエネルギー溢れる内容で勇気付けられる。

そのトム・ピータースがマニュフェストシリーズとして「デザイン」、「リーダーシップ」、「才能」、「トレンド」という4つのテーマについての本を出した。そのうちの「リーダーシップ」について読んだので共有したい。

トム・ピータースはこれからの未来について語る。「ITがすべてを変える」「今あるホワイトカラーの仕事の9割はなくなる」「すべてはご破算」。つまり、全てが変化し混沌の中に入ると言う。

そのような中でリーダーシップは上意下達型のリーダーシップは通用しないと語る。新しいリーダーシップが必要になっていると言い、「過去」と「現在」という対比の中でそのあり方を浮き彫りにさせている。

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　　　　　　　　　　　　　過去　vs　現在

　　　　　　　　部下を変える　vs　部下を仕事に燃えさせる

　　　　　　　　　指令と統率　vs　環境作り

　　　大それたことを考える　vs　大胆に行動する

　　　　　計画、計画、計画　vs　実践、実践、実践

　黙って突き放しておくこと　vs　徹底的にかみつく

　　　　　　　　　　きれいごと　vs　矛盾だらけ

　　　　　　私には関係ない　vs　私にはわからない

　　　　　　部下を改造する　vs　別の仕事のチャンスを与える

　　　　何にでも手出しする　vs　部下に任せる

　　　　　　　　　　　煙に巻く　vs　率先垂範

　　　　　　計画漬けの集団　vs　行動する集団

自分のイメージこそが大切　vs　自分の想像力こそが大切

　　　　　　　　　美しい論理　vs　あくまでも現実的な論理と計画

　　　　　　　　　部下を正す　vs　部下と気持ちを通わせる

賢い男性としてのリーダー　vs　質問攻めにする男性としてのリーダー

　　　　　　　　　　　統治する　vs　励ます

リーダーの地位に綿々とする　vs　ここ一番で統率力を発揮する

　　　　　　　　　　大もうけする　vs　足跡を残す

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トム・ピータースが言うように我々の目の前の環境の混沌さは広がっている。そのような環境でのリーダーシップのあり方について学ぶことができる著である。