cloudforceの特別セッションは、マーク・ベニオフ氏とトヨタ自動車 取締役社長 豊田章男氏、前アメリカ国務長官 コリン・パウエル氏の対談でした。
豊田章男氏の発言に注目していたのですが、とても勉強になりました。いくつか印象的な言葉を書いておきたいと思います。
・就任以来、赤字続きで品質問題もあり、社長は謝罪の”謝長”だった。でもいつか感謝の謝長を目指したい。
・品質問題でアメリカの公聴会に登壇することとなった。その際に社長としての役割は「決めること」と「責任を取ること」であると悟った。
・次世代の経営者を育てるということでは、この「決めること」と「責任を取ること」を体を持って教えたい。
・私はどちらかと言えば直観で意思決定するタイプ。ただ、3秒で決めるとしても安易に決めてはいけない。その3秒に至る前にどこまで深くその決断で傷つくことがある人、苦労することのある人のことを考えたのかが問われる。
・情報が氾濫する世の中で社員が価値観を合わせていくことが大切。価値観をしっかりと教育しなければならない。
・車は「走る、止まる、曲がる」の機能に加えて「つながる」という機能を持たせていきたい。あたかもiPhoneに四つのタイヤがついたというようなことを目指していきたい。
品質問題の中で社長という立場で苦悩をし自らの役割を「決めること」、「責任を取ること」と覚悟を固めたという話を聞き、身震いをしてしまいました。
距離にして約30-40mぐらい離れたところから話を聞いていたのですが、豊田章男さんからほとばしるエネルギーを感じました。
この対談の模様はセールスフォースのWebでも見れるので、ご興味のある方はご覧ください。