これまで名古屋では3回のセミナーを行ってきた。第1回目はポッカコーポレーションの内藤社長、ワークスアプリケーションズの牧野社長、OJTソリューションズの海稲専務においでいただいた。第2回目は西濃運輸の田口社長にお越しいただいた。第3回目はローランドベルガーの遠藤COOにおいでいただいた。いずれも蒼々たる方々である。
これまでのセミナーでは、それぞれにテーマは違うものの皆さんが考えられる経営のあるべき姿を中心にお話しいただいた。
第4回目のセミナーの内容を決めるにあたってはアンケートを参考にした。ご存知の通り、毎回セミナー終了時にアンケートを実施している。そのアンケートのお答えの中に「キャ
リア」にフォーカスを当てたセミナーを期待する声が多かった。それを受け、第4回目のセミナーに関してはキャリアを中心にしたセミナーを開催しようと決めた。
実は東京の受講生仲間とはプライベートでキャリアに関するフォーラムを定期的に開催している。これまでもトレンダーズの経沢社長、ウィルシードの船橋社長、NECでBIGLOBEを立
ち上げた大縄さんや元ワトソンワイアット社長で現慶應大教授の高橋俊介さんなどにおいでいただいている。
東京では毎回100名を超える方々にお集まりしていただき、熱く盛り上がっており「キャリア」に対する注目度は非常に高い。なんとかそのような盛り上がりを名古屋でも作っていきたいと考えた。
テーマが決まればパネラーである。やはりできればユニークなキャリアを築いていらっしゃる方にお集まりいただきたい。そこで名古屋オフィスにいるスタッフのネットワークをフル
に活用しパネラー候補の方にアタックしていった。結果的には、狙い通り、BCGのヴァイスプレジデントで名古屋オフィスの統括をされている重竹さん、GEプラスティック事業のゼネラルマネージャーである森本さん、そして、トヨタを辞めてベンチャーを自ら始められたeブックオフの黒田社長という非常にユニークなキャリアを歩んでいらっしゃるお三方にご賛同いただき、快く引き受けていただいた。
実際にセミナーの蓋を開けてみると、非常に面白いセッションとなった。それには2つの理由があると思っている。1つはパネラー1人1人が非常に個性的であること。そして、もう1つはパネラー3人が触発(刺激)し合い、それぞれの本音を語っていただけたこと。この2つであると思う。
その中で個人的に一番印象に残った言葉は黒田社長の「自分の青臭い”純な気持ち”を大切にする。」という言葉である。
キャリアというとついつい企業や社会に求められるものは何なのか、ということを考えてしまう。そうではなく”純な気持ち”すなわち、やりたいという気持ち、何とかしたいという志を大切にする。このメッセージは、今後の自分自身のキャリアを考える上では重視したいことであると感じた。
ご参加された方にとっては大いに参考になるセミナーになったのではないかと思い、企画者の一員としてホッと胸を撫で下ろしている。
さて、そろそろ次のセミナーを考えていく必要がある。次回も皆様からいただいたアンケートの声を参考によりよいセミナーを企画していきたいと思う。乞うご期待。
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