昨日、TBS情熱大陸を見た。今回の主人公は舞台演出家の蜷川幸雄氏である。蜷川さんは十二夜という舞台の演出をしており、その模様を追いかけている。 その中で、心に残ったコメントを書き記しておく。
-楽はしたくない。楽をしはじめると際限なく楽をしちゃうでしょ
-現代はメールやインターネットっていう間接的なコミュニケーションでなんとなくコミュニケーションが成立してしまう。でも、人間は根源的には直接的な対話、ぶつかり合いを求めている
前者のコメントは、蜷川さんは日本でも、もしくは世界でも頂点を極めた演出家である。そして、現在70才である。その蜷川さんが「楽をしてはならない」と自らを律しているのである。自らを省みてみると自分に甘い。「楽はしない」ということを肝に銘じたい。
後者のコメントは、ブログを初めてみて強く感じていることを思い出させてくれた。インターネットはあくまで僕らの人生をよりよくするためのツールでしかない。そして、これだけで人生は完結するわけもなく、現実の世界こそが僕らの舞台である、ということを感じていた。蜷川さんは、人間には直接的な対話が欠かせないとおっしゃっている。それこそが、人が生きるということであると蜷川さんはおっしゃっている。ごくごく当たり前のことではあるが、忘れてはならないことであると思う。
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