今日は車で岡崎に向かった。三菱自動車岡崎工場にあるグラウンドでサッカーをすることになっているのだ。
ご存知の通り、経営再建中の三菱自動車は岡崎工場を閉鎖することを決めた。従業員1,800人はその他の工場に配置転換することが決まっている。この閉鎖により、従業員の生活も大きな変化を生むであろう。また、岡崎工場と取引のある下請けメーカーは200社を超えるそうだ。愛知県はトヨタのお膝元であり、トヨタをはじめ他社との取引があるであろうから、突然倒産ということはないであろうがそれでも岡崎工場の閉鎖は大きな痛手になるはずだ。しかしながら、三菱自動車全社を再生させるためには必要な意思決定だったのであろう。
岡崎工場に入るとTVで見たことのある建物が目の前に現れた。近い将来この建物がなくなってしまうのか、と思うと感傷的な気分になる。建物を左手に見ながら歩いてグラウンドに入る。グラウンドに入ってみると芝生はかなり荒れていた。管理が行き届いていないのであろうか、そんなことを考えながらウォーミングアップを行った。
さて、試合の方は前半で2-0とリードする展開となった。後半に入るとチームメイトは暑さからかばて始めている。敵も追いつこうと果敢に攻め込んでくる。その攻めをしのぎながら攻撃の機会を探っていた後半15分ごろ、相手のパスをインターセプトするチャンスがあった。ボールを奪うとそのままドリブルで駆け上がっていく。ミッドフィルダーを1人かわし、相手のサイドバックとセンターバックのちょうど中間地点をドリブルで進む。出方をうかがっていると2人はこちらにぶつかりにくることを躊躇している様子だった。それを感じて、もう一段スピードアップし、一気に前に出た。
サッカーをやっている人だとわかると思うが、2人の間に入り込むとスッと2人同時に抜けることががある。ほぼ無抵抗にである。これは、2人とも「もう1人がなんとかしてくれるだろう」という油断、気の緩みが生じているのだ。主体性がないディフェンダーはいないに等しい。これはビジネスでも十分に起こりうることである。全員がこれは自分の担当ではない、そう思った瞬間にトラブルが発生する。このような状況に対処するためは、事前に役割分担を明確にすると共に”声を掛け合うこと”が大切である。「これはお前に任すからな」「大丈夫か、これはあなたの担当だよ」と確認することである。
さて、今日のこの場面もスピードを上げると2人同時に抜くことができた。そして、キーパーと1対1になる。一瞬目線を上げキーパーとゴールの関係を見ると左サイドが大きく開いていた。そこに流し込むようにシュートする。少しダフッたがボールはゴールに吸い込まれた。
3-0となり試合はほぼ決した。その後、PKで1点を奪われたが最終的には3-1で勝利することができた。
そして、気分良く岡崎工場をあとにした。
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