「クリティカルワーカーの仕事力」を紹介したい。
同書は、ERPパッケージソフトウェアにおいて急成長をしているワークスアプリケーションズを取り上げている。同社は設立から5年後の01年に上場し、日経新聞が選ぶその年の「ベストIPO」に選ばれている。
グロービスとの縁も深く、創業当時グロービスが3,200万円を投資をし、その後上場に向けて支援を行っているのだが、その当時のエピソードもこの本の中で触れられている。そのような縁もあり、03年7月に同社CEOの牧野氏に名古屋でのセミナーのパネラーをお願いしたこともある。(当時の話はこちら)
同書では、0から1を生み出すことができるような人材、すなわち「自ら前例のない仕事に取り組み、自らの思考、発想でブレークスルーする人材」をクリティカルワーカーと呼び、このクリティカルワーカーの必要性、そのワークプロセス等を明らかにしている。特にワークプロセスを整理されているが我々自身の仕事を振り返る上でも参考になる。
このクリティカルワーカーは、日本の環境においてますます求められていくであろう。中国の台頭やインターネットの出現等により従来の発想だけでは競合他社に負けてしまう。
従来の経験に拠らず、自らの頭で深く考え、何をすべきかを見出し、行動していくこと。それができる人材こそが現状を打破していくことができるのだ。
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