片山右京という名を知らない人は少ないのではないか。日本で3人目のF1レーサーである。今から10年ほど前になるであろうか。アイルトン・セナが全盛期のころ、F1の舞台でともに戦っていた男である。
その右京氏が参加していたSAMURAIスピリッツというイベントに参加してきた。とても親しい友人から誘ってもらったのだ。このイベントは加速成功という本を出した道幸氏というコンサルタントが中心になって開催したイベントである。
片山右京氏の話は相当聞ける。純粋に面白かった。たとえば、ヨーロッパでレースに出たいと思って、何も決まっていない段階でパリに行き(もちろんフランス語はしゃべれない)、助けてくれそうな日本人に「レーサーになりたいんですけど力を貸してもらえませんか」とお願いして、その人が力になってくれてた話。普通では考えられない行動力である。
また、なぜF1を降りたのかという引退のころの話や、命の危険を顧みずにエベレスト等の山に挑戦していく話など。いずれも「自分らしくありたい」「挑戦し続けたい」という根幹にある思いが感じられた。
また、このイベント、五感に訴えてくるのである。広々とした空間、冒頭と最後に登場する歌手、インパクトのある映像や照明など、話だけではなく楽しめた。