イタリア映画「13才の夏に僕は生まれた」を見る。
イタリアの裕福な家庭で育った13才の少年がヨットから落ちるところから物語はスタートする。海に落ちて溺れ死にそうになるところをイタリアに不法入国をしようとしている移民が乗る船に助けられる。その船の上で、ルーマニア出身の兄妹と出会う。二人も不法にイタリアに入国をしようとしているのだ。
今の世界の現実をまざまざと見せ付けるドキュメンタリータッチの物語で胸がえぐられるようである。
以前、このブログで移民問題についても取り上げたことがあるが、非常に難しい世界的な問題である。背景が政治経済や民族紛争などが複雑に絡み合ってくるためである。
政治や経済の悪化は一人ひとりの市民ではどうしようもない。その現実の中でなんとか生き抜こうとして不法入国という手段を選ぼうとする移民たち。しかし、移民で入国した国からは歓迎はされず、望ましい生活は遅れない。そして、そんな移民に手を差し伸べようとしても様々な難しさ困難が待ち受けている。
我々がまずできることは現実を知ることである。現実を知ることが、何をすべきかということを考える第一歩となる。
その意味では、この映画は非常に優れた作品である。
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