以前GMS名古屋校主催のセミナーにご登場いただいた日本エマソン社長の山中信義さんから小包が届いていたので開けてみると「外資系トップの仕事力」という書籍であった。
この本は日本エマソンを始め、日本コカコーラ、日本オラクル、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ルイ・ヴィトン・ジャパン、日本GE等の企業のトップを務める日本人を紹介し、それぞれがどのようなキャリアを築いてきたのか、ということが語られている。
書籍をいただくと非常に面白い内容だったため、その日のうちに読み終えてしまった。
中でも山中さんのパートはどのようなお人柄か知っているだけに親近感を持って読むことができる。その山中さんのコメントで私が共感したことをピックアップすると以下になる。
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・日本の企業全体を見ていて、もったいないなと思うことがあるんです。若くてやる気があって、チャレンジを山ほどしたい。そういう人材に、雑巾がけのような仕事をしかさせていない企業が多いのではないか、と。若いときにいろんなチャレンジと経験をさせる。それは非常に重要です。厳しい経験を踏まえてこそ、将来のリーダーたる人材が出るんです。
・仕事というものは、基本的に自分の好きなこと、得意なことをするのがいいと私は思っています。
・オムロン時代、ある上司から言われた言葉がずっと印象に残っています。神様か仏様かわからないが、公衆の正義みたいなものがあって、それに基づいて瞬間瞬間一生懸命やっていれば、必ずだれかが見てくれている。助けが必要なときは、必ず助けてくれる。だから、それを信じて一生懸命やればいいんだと。瞬間瞬間の最善の努力で道は開けていくんだ、と。
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私の場合は幸いだが、ベンチャーに入り、年齢に関係なく仕事をさせてもらっているが、私の周りにもエネルギーが有り余っていて、どこにぶつけてよいかわからないと感じている同世代の人も多い。チャレンジの場をできるだけ多くの若い人たちに得て欲しいと思う。
一方で私も山中さん同様、自分が好きなこと、得意なことをやっているときが人はもっともパフォーマンスを発揮すると思っている。だからこそ、個人個人は何が自分はすきなのか、何が得意なのか、ということを振り返り、そのようなことができる場を探すべきであると考えている。
ただし、最後の山中さんの先輩の言葉のように「一生懸命やっていれば誰かが助けてくれる」ということを心の片隅に持ちながら、一歩踏み出してみることが重要である。極端なことを言えば岡本太郎氏が言っているように「失敗した方が命がパッと輝くじゃないか」という気概を持って飛び込んでみることが、充実したキャリアを得るためには必要である。
この「外資系トップの仕事術」では、山中さんのほか、12名の人物のキャリアやそれを生み出す思いが書かれていて参考になるところが多い書籍であった。
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