6月17日に企業再生をテーマにしたセミナー「企業を再生させるには~投資ファンドと企業再生の現場の実際」を開催することになった。企業再生というと新聞紙上には話題に上るが、その実態の姿をイメージするのはなかなか難しい。その理由は近くにそのようなビジネスに携わっている人がいないからではないかと思う。
今回は、東京で友人達と企画していたキャリアを考える団体の講演に以前来ていただいた笹井さんに話を持ちかけた。笹井さんはヒューレッドパッカードの最年少本部長になった方で、現在はコーリンメディカルテクノロジーという一度は民事再生法に陥った会社で再生支援を行っている。コーリンメディカルテクノロジーはカーライルからオムロンに売却され、オムロン傘下になったことが先日報道されたばかりである。
笹井さんにコーリンで行っている仕事を語ってもらうだけどもよいとも思ったのだが、できれば、もうお一方、ファンドの立場で企業再生に携わっている人にお越しいただきたいと思った。そこで、その方面の人脈も厚い笹井さんにご紹介いただけないか、とお願いすると、早速アドバンテッジパートナーズの馬場さんをご紹介いただいたのだ。
セミナー当日は100名近い方にお越しいただいた。笹井さん、馬場さんからは企業再生と言うある意味”平時”ではなく”戦時”状態での経営の厳しさを語っていたいただいた。そして、そのプロセスを通じて、プロフェッショナルとしての仕事観について熱く語っていただいた。
参加された方からは、
-普通ではあまり聞けない話を拝聴できて大変興味深かった。
-再生に実際に取り組まれている方の話でとてもリアルで、かつわかりやすく満足しました。また、普通のマネジメント上でも参考になりました。
-「量も質もとる」等の言葉に刺激を受け、大変そうだが、再生の仕事をやってみたいと感じました。
-再生のプロとはいえ、魔法のような手法を取っているのではなく、地道で、愚直なプロセスなのだと感じました。
等の感想があり、多くの方にとって参考になったのではないかと思う。
GMS名古屋校を創る際、GMSのような学ぶ場を提供するだけではなく、「経営における最新の知恵を発信し、名古屋において経営に関する情報のハブになりたい」と思っていた。このような活動を繰り返していくことで、その将来像に一歩でも二歩でも近づいていきたい。
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