今回のリトリートでは、スクールの将来像について意見交換を行った。これまでのよさを維持、強化しつつ、さらなる進化を遂げるために何が必要になるのか、かなりの時間を費やして議論を行った。
その議論のための題材となる資料にフォーブスの記事が載っていたので共有したい。
その記事は「アメリカで仕事と両立できるパートタイムのMBAプログラムが人気をよんでいる」というタイトルである。記事の中では以下のようなことが書かれている。
「アメリカのビジネススクールで2年制のフルタイム・プログラムに通うがうせ意は全体の20%に過ぎない。半分は夜間や週末に通うパートタイムプログラム、残りはエグゼクティブプログラムや遠隔学習プログラムなどを受講する学生だ。フルタイム・プログラムを選んだ場合、授業料に加えて、退職に伴う収入の消失というコストがかかる。」
「国際的なビジネスクール評価期間であるアメリカ・ビジネススクール協議会の理事長、ジョン・フェルナンデスは『いまや、パートタイム・プログラムはビジネススクールの主流。キャリアを中断して2年間勉強に専念する時間など、持てない世の中になっている。』と説明する」
この記事によると、ビジネススクールの本家であるアメリカでもパートタイムのMBAプログラムが隆盛であるそうだ。顧客である学生を取り巻く環境が変化しているからである。
2年間完全に実務を離れてしまうリスク、そして、2年間キャリアを中断して失うコスト、それに見合うリターンがこれまではあると信じられていた。しかしながら、アメリカにおいても、そのリターンは見込めないと考えられつつあり、3年間かかってもパートタイム・プログラムでMBAを取ろうという動きが活発化しているのだろう。
もちろん、フルタイムMBAにはパートタイムで得られない価値があるのは間違いない。しかし、今後ますますパートタイムMBAの必要性は高まっていくだろう。そして、この変化は日本においても進むはずだ。ちなみにグロービスはパートタイムからスタートしているが、
-通いやすい時間、曜日に
-1科目から受講可能
という利便性が受けて受講生数は継続的に伸びている。
今後もパートタイムプログラムの隆盛の動きは当面続くことだろう。
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