高校サッカーの決勝戦がTVで中継されていた。対戦は昨年度優勝校である鹿児島実業と滋賀県代表の野洲高校。少しだけ見ようと思っていたのだが、見始めていたら見入ってしまった。
鹿児島実業にはフィジカル面が非常に強く守備力が高く決勝まで無失点。そして、決定力もある。一方の野洲高校はもちろん体力はあるが、鹿児島実業には劣る。しかしながら、個々のテクニックは高い。
試合がはじまって鹿児島実業の早いプレス(プレッシャー)が野洲高校の選手に襲いかかる。しかし、野洲高校の選手は落ち着いている。巧みなフェイントやパス、ドリブルで鹿児島実業のプレスを交わし徐々にペースを奪っていく。
そして、まずは野洲高校の先制点。しかし、後半は鹿児島実業も猛攻を見せ、意地の同点弾を入れる。両者その後決定機を逃して延長戦に突入する。
そして、クライマックスは延長戦の後半、野洲高校の選手がドリブルから流れるようなパスワークを見せ勝ち越しの得点を入れ、そのまま野洲高校が逃げ切った。
野洲高校のサッカーで高校サッカーの頂点を取ったことは驚きだった。過去、国見、鹿児島実業に代表されるようなフィジカル面が強いチームが優勝していた。一方の野洲はテクニックとドリブル重視の新しいタイプのサッカーで優勝した。新しい潮流を感じた。
野洲高校の山本監督は「日本のサッカーを変えたい」という。
世界に目を転じるとブラジルのロナウジーニョやロビーニョ、アルゼンチンのメッシなど、卓越したテクニックで観客を魅了し、かつ、チームを勝利に導く選手が台頭している。
日本サッカーがさらなる高みを目指す上では、野洲高校が展開する圧倒的なテクニックを土台にしたサッカーにヒントがあるのかもしれない。
それにしても、自分にもあのようなテクニックがあったなら、と相当うらやましく思えた・・・。(^^;;
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