先日、週間ダイヤモンドの「人を育てる」についてこのブログで触れたが、その第1回目には産業再生機構の冨山和彦COOが登場していた。遅ればせながらその記事を読んだのだが、冨山さんの言葉にしびれたのでいくつか共有したい。
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-優れた経営者の条件は、自分にとって何が大切かということを常に問う生き方をしてきたこと、これだけ。
-ビジネス自体の目的は収益を上げることですが、それ以前に経営者には何がしたいかという一つ上の次元の目的があって、ビジネスは結局その手段にすぎません。手段は合理性でよしあしを判断できますが、目的というのは経営者個人の主観なので、理屈もへったくれもない。
-(志を育てる教育は可能?という問いに対して)苦労することです。どうしても決断をしなえればならない選択肢のうち、合理的に見れば不利だとしても、自分にとって魅力的と思える選択肢と、逆に合理的で自分にとっても有利だけど、それを選ぶとどこかむなしいと感じるような選択肢がよくある。そのどちらを選ぶかというギリギリの体験を繰り返すと、自分にとって、何が本当に大事かがわかってくる。
-経営者は手段の部分でぶれるのはいい。それは状況変化によって変わるものだから。でも、目的でぶれる経営者とはお付き合いできない。
-修羅場のくぐり方を若いうちに学ばせるべき。(中略)その意味で経営学を体系的に学ぶMBA(経営学修士)は、いわばビジネスの基本技術として役に立つ。
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さすがに多くの企業再生を手がけている冨山氏の言葉だけあって重みがある。
また、文中、カネボウの知識社長兼CEOについて触れいていたが、知識社長はグロービスの受講生でもある。経営の最前線でグロービスの受講生の方がご活躍されているケースも増えていてうれしい限りである。
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