週間ダイヤモンドで「人を育てる」をテーマに経営者のインタビューが掲載されている。先週からスタートしていて今週はベネッセコーポレーションの森本社長兼COOが「グローバル人材」について語っている。ちなみに聞き手はグロービス・オフィサーである田崎正巳である。
森本さんはソニーに長らく勤め、アイワを経て、ベネッセに移ってきている。文中でその森本さんがソニーの出井さんを引き合いに出して「好奇心の重要性」について語っているところが興味深かったので共有したい。
それは、以下のようなくだりである。
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好奇心があれば、いろんなチャンスはつかめるんですよ。ソニー前CEOの出井さんも、やはり好奇心がすごくて、欧州の現地法人にいたときに、盛田さんや元社長の岩間さんにしょっちゅう論文を書いては出していました。行動することも大事だけど、「おれがあの会社の経営者だったら、何をするかな」と考える、そういう感性がすごく大事だと思います。
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これを読んでいて、ケースメソッドと一緒である、と感じた。我々グロービスではケースを用いて常に「あなたがこの会社の経営者だったら何をするか」という視点で議論がされる。その経験を通じて、経営者としての視点を養っていく。
出井さんは好奇心を持ち、リアルなソニーの事例を使って自主的に考え続けていたことで、自然と経営者の視座を身に付けていったのだろう。もちろん、様々な経験もあったのであろうが、改めてケースで学習することの価値を再認識した。
今後もこの対談は数回続いていくそうである。楽しみである。
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