「組織論再入門」をやっと読み切ることができた。この本は多摩大学の野田先生が書いている本である。
通常私は本を買うと2~3日で読みきってしまう。早ければ数時間で読む。時間のかかる本はあまりないのが普通だが、この本は買ってから約2週間ほど経ってしまった。では、なぜ読めなかったかというと、単純に読書に時間を割けない日々が続いていたためである。
この本は約330ページあって相当分厚い。ただ、内容は非常に分かりやすく戦略を実行するために人と組織をどのようにデザインすべきか、という点について分かりやすく解説してくれている。
GMSでいうと「人的資源管理」や「組織行動とリーダーシップ」を受講する方にとっては学びの多い本であろうし、それだけではなく、世のマネジャー陣には参考になるところが多数あるはずである。
組織論というと、やれピラミッド型だ、やれフラット組織だ、という組織構造の話ばかりになりがちであるが、この本では、「マクロ組織論」と「ミクロ組織論」という軸できり、ミクロ組織論では「リーダーシップ」や「集団行動」、「個人の行動」についても考察がなされていて体系的にまとまっている。
また、NTTドコモやトヨタ自動車、そして、自身が在籍していた野村総合研究所といった日本企業の事例を中心にまとめているので、日本人の初学者には分かりやすい本となっている。
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