GMSが主催しているASKA(Assembly for Synergy, Knowlegde, and Ambition)会議に参加している。これはグロービス代表の堀義人が参加しているダボス会議を参考に、企業経営や日本や世界の将来について語り合うことを目的に実施している会合である。各界のVIPやグロービス講師陣やGDBA生などが集う。ASKA会議では本日と明日の2日間の間に様々なテーマのセッションが行われる。
その最初のセッションは、「創造」をテーマにし、ネットエイジグループ代表の西川さん、ケンコーコム代表の後藤さん、フィルカンパニー代表の松村さんがパネラーであった。ケンコーコム後藤さんはGMSの受講経験もあるそうである。
それぞれがどのような経緯で、そしてどのような思いで起業に至ったのか、語ってもらう。ネットエイジ、ケンコーコムは社員数も100名を超えている順調に成長しているベンチャーである一方、昨年創業したばかりのフィルカンパニーは社員数6名で、それぞれのステージが違うことが違いが鮮明に見えて面白い。
このセッションを聞いていてなるほどと思った点は2つあった。
1つは、「リスクとは自分の軸がないまま流されること」という点である。リスクとは何かという問いに対して松村さんは左記のように答えていたのだ。組織に属していると、自分の軸ではなく、組織の軸で判断をしてしまうようになる。
一方で、起業家となる方々は、自分がこれをやりたい、このような理想を実現したい、という自分の軸を持ち起業をし、その遠い理想に向けて日々努力をしている。
セッションを聞いていて、私は間違いなく後者に近いと感じた。だからこそ、私も皆さんから学び、流されるのではなく、自分が何をやりたいのか、どのような理想を実現したいのか、ということを考え続けていきたい。
そしてもう一つは、3人が3人、何を事業にするかを悩み続けた時期がある、それも数年間という長い間ある、ということである。これは目から鱗であった。起業した会社を上場させた西川さんや後藤さんのような方からそのような言葉を聞き、起業の真実とはそういうものか、と考えさせられた。
私自身、今起業をしろ、といわれてもアイディアがない。ただし、それを恥じる必要はないのである。成功した起業家でもそのアイディアに悩み続けた時期があり、試行錯誤の中で成功できる領域を見つけていったのだ。勇気のわくメッセージであった。
さて、まだまだこれからセッションは続く。これからのセッションが楽しみである。
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