IEPは2週目に入り少しずつクラス展開にも慣れてきてた。クラスで出来る限り発言をすることを目指していたが、先週よりもだいぶ発言をすることができるようになってきた。
科目ごと、どんなことを学んでいるのか、書いてみたい。
・ファイナンス
先週に続きファイナンスのクラスが3コマあった。引き続き、ビッグピクチャーを持たせるようなセッションが続く。なぜサブプライムが起こったのか、Valueとは何か、KPIに振り回されてはなぜいけないのか、等など。また、受講者からも活発に質問が出て、それを受けながら柔軟にクラスを進めていくスタイルがとても印象的。
受講生のみんなもファイナスという概念にはあまり慣れておらず、勉強になるよ、とみんな話している。海外のGeneral Managerぐらいの方もファイナンスは苦手なよう。ただ、シティバンクの人はかなり高度な知識を持っていて、難しい質問をしていて、英語ではキャッチしきれなかった。
最後のコマでINSEADオリジナルのケースを使って、Cash Flow analysis、EVA analysisを行う。それほど難易度は高くないケースだったが、ファイナンスの数字合わせというよりは数字からどう経営を読み解くか、というグロービスでもよく行っている議論でなかなか面白かった。
・オペレーション戦略
オペレーション戦略は4コマだったが、INSEADのシンガポールから来たファカルティが担当。
1コマ目は、Shoudiceというハーバードのケースにもなっているカナダにあるヘルニア専門の病院のビデオを見て、クラスディスカッション。Value Propositionをどう定義し、それに整合したオペレーションをどのように構築すべきか、という議論で学びが多かった。
2コマ目はIDEOのケース。ケースはINSEADオリジナルのケースで、2008 European Case Clearing Hous Awardというものを獲得したケースだそう。
テーマはプロダクトデザインに強いIDEOがサービスインダストリーでどのような価値を提供していくことができるのか、ということを議論していく。具体的な企業をネタにどのような方法でデザインをしていくのかをグループで考えプレゼンをし意見交換をしていった。
また、夜のセッションもあってビールゲームを行った。これは部分最適のオペレーションがどうしてうまく回らないのかを体験するゲームである。以前6Sigmaのトレーニングで同様のことを行ったが、共に行う仲間が変わると違う面白さがある。体験型なのでみんな楽しみ、また、深いうなずきのあるセッションであった。
3コマ目はHPとDell、4コマ目はINSEADオリジナルケースのAlliedSignalだったのだが、これらのセッションは正直言ってあまり学ぶことがなく、これまで日本で勉強してきたことをなぞった感がある。オペレーションという分野においては、日本の方が欧州よりも一日の長があるのではないか。
・Corporate Social Responcibility
金曜午後に予定されていたのはCSR。このセッションはINSEADのファカルティが担当だったのだが、クラスはシュミレーションゲームを使って進められた。
ベネズエラに資源開発会社がプラントを立てようとしている状況設定で、どのように政府、NGO、ビジネス関係者、学者等のステークホルダーからの満足を引き出すのか、ということをグループで競争をするのだ。
このような勝負事になると、うちのチームの2名は熱く盛り上がりすぎ、ヒートアップ。英語力の問題もあって、ヒートアップすると静止できず、なかなか意見のコンセンサスが出来ない。そこうこうしているうちに、サーバーが途中でストップ!というトラブルに見舞われてゲーム自体はやや中途半端になって終了。結果は、6チーム中、最下位という情けない結果で、あとでみんなで反省をした。
が、その後の振り返りの議論では、CSRということの難しさ、利益とステークホルダの満足のバランスの難しさについて、経験談を共有するというセッションを行った。
とある欧州の製薬メーカーのDirectorが自社が行っている糖尿病支援活動を紹介し、その活動がいかに社員に活力を与えているか、また、地域社会からの評価を得ているか、ということが紹介されたりし、なかなか興味深い意見交換でした。
コメント