INSEADのExecutive教育においてはCoachingがかなり重視されている。本日はINSEADのGlobal Leadership Centreのトップの講演があったのだが、以下のようなアプローチを重視しているそうだ。
-Psychological and clinical approach
-Effective group leadership coaching
-360 feedback
等。このINSEADのGlobal Leadership Centreはリーダーシップ研究の世界では非常に高い評価を得るに至っているそう。つい先日もリーダーシップ研究の学会でNo.1の評価を得た、ということをDeanがうれしそうに語っていた。
これらを活用しながら、多くの企業のエグゼクティブ教育において高い効果を発揮しているとのこと。特にSelf refrectionとUsing feeling & Dreamを重視しているそうで、Self Refrectionに関しては日ごろGOLの企業研修で取り組んでいることと全く同じ思想であった。
また、こちらではGroup leadership coachingというものを行っており、互いを深く知り合う中で、
-Building high performance team
-Creating real knowledge management
-Boudaryless organization: Break silos
を実現するということを目指しているそう。
最後に教授が「Do you get the best and the brightest in HR?」という問いかけをしていたのだが、会場はみんな首を横に振っていた。教授は多くの会社がHRに力を入れていないがこれからの変化の時代の中ではHuman Capitalがもっとも重要でHRにエナジーを注がなければならない、というメッセージで締めていた。
なお、この取り組みはINSEADでは、Executive教育では取り入れているものの、MBAではまだ取り入れていないとのこと。理由は供給力の問題だそう。
実際に私が参加しているIEPでも、Coachingがセッションに組み込まれている。
先週のIEPで3コマを使って行ったのが、360度評価とコーチングセッションである。360度評価は事前に職場の仲間に評価してもらったものがデータとしてまとめられて出てくる。そして、自分なりに前日にその結果を分析した上で、このセッションに臨む。
Coachingセッションは4人ごとのグループに1名のプロフェッショナルコーチ(うちのグループはオランダで長らくヘッドハントの仕事をしていて、その後ビジネスコーチ業で独立し10年近くCoachingの世界で活躍するプロフェッショナル)が付き、セッションが行われた。
面白いのが、まずそれぞれの過去と願望を絵にして描き、それをもとに自己を他者に開示していくプロセス。上記のUsing Feeling & Dreamというコンセプトが反映されている。実際に書いた絵を説明したり、質問を受けたりしながらお互いへの理解を深めていく。
そして、その上で、360度の結果をみんなで共有し、お互いにアドバイスを行っていく。以前の留学記でも書いたがPDPというものがあり、グループの中で互いをサポートし合おうというモードが出来ているので、かなりスムーズに進んでいく。
もちろん、コーチからも適切なアドバイスがたくさん入ってくる。彼女は多くの経験を重ねており、その経験から実例をもとに参考事例を共有してくれるのでうなずくことが多い。
そして、最後のコマでは1to1でお互いにコーチングするセッションを行っていった。プロのコーチはさすがに受容力が高く、何を言ってもいい安心感があり、心地よくセッションを終えることができた。
なお、この4人+コーチで3ヵ月後に電話でカンファレンスを行うことが予定されていて、その後の進捗を共有しあう仕組みになっているところも徹底している。
ありがとうございます。短期留学の制度が今の会社にあれば行ってみたいです。
投稿情報: koji | 2008-12-01 12:43
Kojiさん、質問ありがとうございます。
Executive向けには宿泊施設が用意されいていて、生活するのに大きな支障はありません。
MBAの学生は周辺のアパートを借りているようですね。
投稿情報: 井上陽介 | 2008-11-22 19:23
グロービスをずっと前に受講していたものです。堀さんのブログでしりました。
宿泊施設もついているのですか
どうされていますか?
投稿情報: koji | 2008-11-22 19:04