donaldさんから「海外で働く日本人が登用されるには何が重要なファクターか?」という問いをいただいた。
私自身、まだまだ未熟であり自己研鑽をしている一人であるが、考えていることについて書いてみたい。
スキルということでは、ハーバード教授ロバート・カッツが提唱している3つのスキルが参考になると思っている。
一つは「テクニカルスキル」。領域における専門知識や経営分析をするフレームワークの理解等である。
もう一つは「ヒューマンスキル」。コミュニケーションを通じて人を動かす力である。ここには英語力も含まれるがプレゼン、リーダーシップ、ファシリテーションスキル等がある。
そして、三つ目は、「コンセプチュアルスキル」。思考力、構想力、俯瞰力、決断力である。
これらのスキルは日本人であろうが、中国人であろうが、スイス人であろうが、アメリカ人であろうが、ビジネスリーダーを志す人には必須のスキルであると考えている。
そして、もう一つスキルとともに大切なものがマインドセット(心構え・志)である。グローバルな社会に飛び込みたい、そこで活躍したいという思い。一方で日本の良さを発信したいという思い。自分が設定しているリミッターを超えてチャレンジする気構え。
スキルのみならず、こういったマインドセットも極めて重要だと思う。
前述の通り、私自身、まだまだスキル・マインドセットともに高めていきたいと思っている。そのために努力を重ねているが、究極的にはその努力そのものが「楽しい!」と思えるのが理想なんだと思っている。
ちなみに、HNK「クローズアップ現代」では、日本の今の学生の弱さ、ということで上記のマインド・セットの課題について言及していた。ただ、その物言いといては「日本の今の学生は海外の人々との競走にさらされている厳しさを知らなすぎる」というトーンであった。
もちろん、そういった側面もあるであろう。ただ、一方で、海外の人と知り合うことの喜び。自分とは違う世界観を持っている人と語り合う楽しさ。そういった点についての言及がなかった。私の経験を振り返ると、その楽しさをガソリンにしたほうが、グローバルなマインドセットのエンジンの回転数を上げるには効果的であると感じている。
さて、皆さんはどう思うであろうか。ぜひコメントをもらいたい。
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