被災地から来ていただいたご家族に対応していたスタッフから、ご家族の声が寄せられました。KIBOW Futsalやってよかったです。
■その①
◎被災地から参加頂いたお父さんとお子さんの会話(会場から駐車場までの間にこんな話をしてました)
子「めちゃくちゃうれしい~! これ(大久保選手のシューズ)ずっと大事する」
父「今日やってもらったことは忘れちゃ駄目だな。いつかお前が同じようなことを誰かにしてあげなさい」
子「ムリだよ。お金ないし」
父「そういう問題じゃない。困っている人の為に何かしてあげるってこと。こういう機会をつくるってことだ」
子「そうだね。わかった」
父親曰く、あまり感情を表情に出さない子だそうですが、避難所に帰ったらめちゃくちゃ喜んでると思いますよとのこと。子供の表情もここ2週間くらいで漸く柔らかくなってきた。それまでは緊張していて疲れきっていた。今日みたいにイキイキしている顔を見れて嬉しい。みなさんに本当に感謝している。ありがたい。とのことでした。
彼には忘れられない日になったということだと思います。この取組みが世代を超えて繋がっていくと嬉しいですね。
■その②
当日、お父さんがおっしゃっていました。
避難所でもサッカーをやる友達がいない。新しい学校へ行って最初に話しかけた子が、サッカーではなく野球をやっているため、サッカーができなくて、「サッカーやめて野球をやろうかな・・」と言ったそうです。新しい学校で友達を作っていかなくてはならない中、大好きなサッカーをやめようかなということに、お父さんもとても胸を痛めていたと思います。
そんなこともあり、本当にこの機会はありがたいことでした、とおっしゃっていました。 「ずっとサッカーがんばってね!」と声をかけたら、照れながら大きくうなずいてくれました^^
スタッフ含め当日参加された皆さまがとても優しい方々ばかりで、涙が出そうだったと、本当に感謝しておりました。
子供たちに、今度は自分がいろいろな人達に優しくしていくんだよ、と言ったら、だまってうなずいていました。この日のことは、きっと一生忘れないと思います。(そしてスパイクは、一生の宝物になると思います^^)
友達も、家族バラバラ、それぞれが各地で生活をし、仕事をし、という人が多く、まだまだ大変な状況が続くと思います。でも、どこへ行って、つらい出来事に出会っても、今回参加できた子供たちは、この日出会えた皆様からいただいた、優しい気持ちを胸に、きっと乗り越えていってくれると思います。
みなさま、お忙しい中、企画から運営まで、本当にありがとうございました。このような機会をいただけたこと、被災地の人間を代表し、御礼申し上げます。ご協力いただいた方々へも、どうかよろしくお伝えくださいますよう、お願い申し上げます。そしてこれからも引き続き、見守りご協力いただけますと幸いです。