04年の年末のある日。愛知淑徳大学の非常勤講師を勤める方から「一度学生向けにしゃべってもらえませんかね?」という依頼があった。断る理由もなく、そのときは「了解です。」と回答していた。
すると3月のある日、愛知淑徳大学さんから書類が届く。非常勤講師としての登録だそうだ。内容を読んでみると「職業と人生」というクラスのうち1回を担当することになり、そのためには非常勤講師の登録が必要とのことであった。まさか自分が大学の非常勤講師を務めるとは想像していなかったが、一度乗りかかった船ということで書類を提出した。
「職業と人生」という一般教養のクラスだそうだ。登録している学生は80名弱で、1年生から4年生までいるとのこと。参加する方々の期待をイメージしにくかったが、1時間半の講義ということで、社会人向けに行っているキャリアセッションのマイナーチェンジで対応することとし準備をしていた。
実際に会場に入ってみると大きな会談教室で80名ぐらいの生徒がいる。80%は女性で20%は学生であった。最初マイクがうまいこと使えずにいたが逆にそれが笑いを取ることになった。
80名とは言えワークショップ形式でいろいろな課題をやりながら進めていく。後ろのほうで寝ようとしている学生にもできるだけ参加しやすいように軽い課題を立て続けに行っていた。生徒には自分自身を振り返り、友達と共有するというセッションを繰り返していってもらった。友達に対して笑顔で楽しそうに自分自身を語っている姿を見て、このようなセッションを行うことの意義を感じた。
どこまで伝えたかったことが伝わったかはわからないが、彼ら、彼女らに一つでも”気づき”があったら幸いである。