今日はクリシンのクラスの3回目である。2回目と3回目の間にWEBアンケートを活用して受講生の方々の声を伝えていただいく。グロービスのクラスは講師が作るのではなく、受講生の方々と一緒にクラスを作り上げいくので、受講生の方からのフィードバックをもらえると大変参考になる。その声を参考にしてファシリテーションのやり方を変え、受講生の方にとってよりフィットするように変えることができるからだ。
今回のクラスもいただいた受講生の声を反映させるように進めていった。
3回目ともなると受講生の中でも人間関係がかなり生まれているので、コミュニケーションが円滑に進み、かなりやりやすくなってくる。今回のクラスもかなり活発な意見交換ができたいと思う。
今日のクラスを終え懇親会に向かったのであるが、受講生の方から「クリシンで学ぶことは役に立つのだが、権力を持っている上司で論理ではなく感情的に意見をつぶされる場合はどう対処すればよいのか」という質問があった。
これは非常に難しい問題ではあるが重要なことは”意見の対立”と”人間関係や感情の対立”を別に分けて考えるべきということである。前者は論理の世界なのでクリシンで学ぶことが十分に生かせると思うが、後者はクリシンだけではだめなのだろう。心理学や組織行動学という分野についての知見が必要になるはずだ。
それらについてバランスよく学んでいけると「論理的に、かつ感情的にも合意できる結論を出す(コンセンサスを作る)」ということができるようになるはずである。
「クリシンで学ぶことは役に立つのだが、権力を持っている上司で論理ではなく感情的に意見をつぶされる場合はどう対処すればよいのか」という質問があったとのことですが、これはすばらしい質問だと思います。
で、2つのコメントがあります。
一つめ。あるひとつの議論では権力により、部下は負けることがありますが、クリシンを学び、身につけた人は、上司も次第に気をつけてモノを言わなければならないと思うようになることが多いということです。論理で話をしてくる人という、会社での認識をいかに早く創りあげるかを考えることが重要だと思います。中期的に上司も貴殿の言うことを聞かざるをえなくすることです。ひとつひとつで小さくは負けても、全体で大きく勝つということです。
もう一つ。論理だけでは、ビジネスは動かないこともよくありますが、クリシンで論理的にビジネス判断の結論を引き出せないと、ゴールが設定できないため、感情で抵抗する人たちをリードできないと思います。ゴール設定とシナリオ作成は、ビジネスにとって必要不可欠な能力です。
また、感情論には、説得するというより、原理原則に立ち返って、ゴールに対して、熱くモノを言っていくというのが良いと思います。ただ、これは、スキルレベルであり、きちんと経験すれば誰でもできるようになることでしょう。
結論。これからの人にとって、クリシンは必須です。
投稿情報: 森本 將之 | 2005-08-16 18:28
言い方一つ、そしてクリティカルシンキングの前に人間性を磨く、論理的な説明でモノは買いませんが、情緒的な説明でモノは買われます。
一番大切なことは、「上司とウマが合うか、合わせられるか」でしょう。
合わせられる人の意見はよく聞いてくれるものです。
人がモノを買うのは、そのモノが欲しいからではなく、そのモノを買う瞬間の“心地よさ”を買っている、と誰かが言っていました。
投稿情報: さえこ | 2005-08-11 07:57