昨日に続き、京都にいる。今日は嵐山に向かう。京都の中心からJR線で20分程度であるが、すぐに景色が変わる。
馬堀駅まで行き、トロッコ列車に乗車し、ゆっくり揺られて嵐山の自然を肌で感じる。
嵐山駅で降りて向かったのは二尊院。なぜ、二尊院に行きたかったのかというと、五木寛之氏が書いている「百寺巡礼」で紹介されていたからである。
二尊院の門をくぐると、とても美しい石段が待ち構えている。紅葉の季節はさらにきれいだろう。
本堂に向かうとそこに仏像が二体ある。1つは釈迦如来像、もう1つは阿弥陀如来像だそうだ。釈迦如来は、人がこの世に生まれ人生の旅路を出発するときに送り出してくれるそうで、阿弥陀如来は、人が寿命を全うしたときに極楽浄土から迎えにきてくれるそうだ。二体の仏様に手を合わせて拝む。
本堂の軒先で休んでいると、目に入ったものがある。それは「人生訓」であった。そこには、
あ せるな
お こるな
い ばるな
く さるな
お ごるな
と書かれている。
我々はついつい焦って物事に取り組んだり、感情的になって怒ったりしてしまう。仕事がうまくいって威張ったり驕ったり、逆にうまくいかないからといってくさってしまう。
これらは、いずれも自分中心の発想が出てきてしまうと、このような事態になるのだろう。
自分はこうしたい、と思っても思い通りに行かないから、焦ったり、怒ったり、くさる。また、自分はすごいのだ、と勝手に思い込んで威張ったり、驕ったりするわけだ。無私の心を持つことの大切さを「人生訓」を読み感じた。
二尊院で思いがけずよい言葉に出会った。感謝。
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