片山右京さんの話にしびれたということをブログに書いたが、早速、片山右京さんが書いている「負け、のち全開」を買って読んでみた。数時間で一気に読みきった。
スピードに魅せられてF1まで登りつめた右京さんは、F1の舞台で「順位をひとつ上げるのは想像を絶するほど大変だった。レーサー人生のすべてを否定されたような気さえした。」というように挫折を経験する。天才には勝てない、そう感じだそうだ。でも、負けを認めることで、開き直ることができた、と右京さんは語る。
さらに右京さんは「人間は、負けてからが勝負なのだと思う。負けを認めた後、自分の中でどれだけのエネルギーを生み出せるか、自分の気持ちをどれだけ奮い立たせることができるのか、そこからが本当の勝負なのだ。」と言う。
そして、今右京さんはご自身の事業やボランティアやレース参戦のほかに、世界最高峰の山々への登頂にチャレンジしている。
先日のセミナーでなぜ右京さんにあれだけ惹かれたのだろうか、そのヒントがこの本に隠されているのではないかと思い読んでみたのだが、以下の3つがその理由ではないかと思う。
ひとつは、自分の限界を超える領域にチャレンジし続けているからである。40才になっても「今の僕はどうだろう、自分にムチを打っているか?」と考え、新たなチャレンジをしているそうである。
もうひとつは、自分に対して素直で正直であり、その自分を隠そうとしないということである。「やってみたい」という思いが原動力になり、障害があってもそれを周囲を説得しながら実現していく。自然体で取り組んでいる点もすばらしい。
そして、もうひとつは人へのやさしさを強く持っていることではないか。前述のように敗北を知り、人の痛みや弱さを知ることで、他者へのやさしさの意識が高まっていらっしゃるのではないかと思う。
いずれも自分には足りない点である。学び取りたいと思う。
ブログ再開ですね(^^)
右京さん、なかなか熱いですね。
F1レーサーって、レース中は究極の孤独と戦っているんでしょうね。
自分が一瞬でも孤独だと感じた人は、きっと人に優しくなれるのだと思います。
投稿情報: 土`川 | 2005-10-09 10:57