本日は某社研修、科目はカネ系のコンテンツになる。対象は40代の方々であるが、皆さん思った以上に理解度が低い。これまでのご経験の中で学んでこなかったことがその要因である。
思い返せば、グロービスに入社する前の98年ごろ、以下のようなことを考えていた。
--------------------------------------------------------
今後あらゆる業種、業界で競争スピードは上がっていく。すると過去のようなピラミッド型の組織体系では意思決定のスピードが遅すぎて対応できないはずだ。そうなると、必然的に企業は管理単位としての組織を小さくして、そのビジネスユニットごとに経営判断をするよう個人に迫るはずだ。
このような環境下の中で個人は、正しい経営判断をするために、専門領域の知識や経験だけではなく、ビジネスを構成する要素であるヒト・モノ・カネの領域についての基本的ビジネススキル(MBA的スキル)を持っていることは前提になるだろう。
--------------------------------------------------------
そのように考えていたが、おおよそ予想の通りのビジネス環境に向かっている。企業では成果主義が浸透し、ビジネスユニット(BU)は小さくなり、個々のBUを率いるリーダーには経営判断が求められる。日本でMBAを発行するスクールも当時は数校だったが、今や50校に迫る勢いだ。
そして、今後、この変化のスピードは間違いなく早まってゆくだろう。だからこそ、今回の研修受講者の方々も好き嫌いに関わらず学ばなければならない。
「最も強いものが生き残るのではない。最も変化に適応できるものだけが生き残るのだ。」と語ったのはチャールズ・ダーウィンである。
組織だけではなく、我々個人も環境に合わせて変化し続けていくということが求められるのだ。
コメント