3日は休みで、大阪に行きOBP(大阪ビジネスパーク)に向かった。何をしに行ったのかというと演劇「天保十二年のシェークスピア」を観るためである。
原作井上ひさし氏、蜷川幸雄氏演出、そして、豪華な俳優陣のこの作品は大変な人気で、東京ではチケットを取ることができなかった。が、大阪講演はある縁がありチケットを入手することができたのである。
会場に入るとすごい熱気。しかし、会場の80%以上は女性である。藤原竜也さんの人気のせいなのかわからないが、女性が圧倒的に多い。経営はアートとサイエンスと言われるように、ビジネスパーソンもこのような場でアート(感性)の部分を育むことが多くてもよいのではないかと思う。
内容はシェークスピアの主要な作品を4時間の演劇に詰め込んでストーリーが作られている。なので、大変密度が濃く、テンポはスピーディーに進んでゆく。下手をすれば混乱し何を語っているのか、わからなくなりかねないが、井上ひさしさんの脚本、蜷川さんの演出でわかりやすく、そして、生き生きと描かれている。笑いあり、涙あり、喜怒哀楽の人間模様が濃密に表現されていてすばらしい出来栄えだった。
また、俳優の人を惹きつける力にも圧倒された。特に主演級の藤原竜也さんや唐沢寿明さん、篠原涼子さん、夏木マリさんの演技には吸い込まれるような力があった。持って生まれた才能だけではなく、相当に磨かれていることが見て取れる。
演劇は生でリアルな感動を得れるので最近はまり気味。でも、見終わっていつも思うのはきっと見ている観客以上に、演じている人や創っている人の感動の方が圧倒的に多いんだろう、ということ。こういうことを考えてしまうのは、生来の気質なのだろう。
スポーツでも私は見るほうよりもやはりやるほうが好きなのである。これからの自分の生き方としても評論家や観客ではなく、活動家、実行者でありたいと思う。
mimuさん
コメントありがとうございます。
おっしゃるとおり、舞台のいいところはライブ感ですね。役者と観客が一緒に創る、まさにその通りだと思います。
よく考えれば、グロービスのクラスもライブだし、受講者と講師が一緒に創っていきます。舞台と共通性があるかもしれない、とmimuさんのコメントを読みながら考えました。
それにしても、mimuさんはたくさんの蜷川作品を観ているのですね。私はまだまだ観劇は未熟なのでいろいろと教えてください。よろしくお願いします。m(_ _)m
投稿情報: 井上陽介 | 2005-11-05 23:48
蜷川さんの「天保十二年のシェイクスピア」
私も二年くらい前だったかな?大阪の厚生年金会館で観ました。そのときに主演は上川隆也さん。
とても感動したのを覚えています。
初めて蜷川氏の作品を観たのは、高校の芸術鑑賞で「近松心中物語」でした。
この間は、藤原竜也さんの「ロミオとジュリエット」も観ました。
どれもこれも、自分のイメージを打ち壊されたものの、うれしい衝撃でした。斬新でした。
本も素晴らしいし、映画も素晴らしい。
でも舞台の素晴らしいのは、ライブ感。
役者と観客の一体感だと思います。
一方ではなく、役者と観客が一緒になって作りあげる芸術です。
秋から冬にかけて、良い舞台が目白押しです。
みなさんもぜひ。
ついうれしくてコメントしてしまいました。
投稿情報: mimu | 2005-11-05 23:46