ずっと読みたい読みたいと思っていてなかなか読めていなかった「先見力 強化ノート」を読み終えた。
この本は、私の大学の大先輩であり、同じくグロービス・マネジメント・スクールで講師を務めている渡辺パコさんが書いている。
パコさんがコピーライターであった10数年以上前、IT関連の識者に取材をすると自信を持って「パソコンはパーソナルなものになるし、安くなり、高性能化する」と言っていたそうだ。今の世の中はどうであろう?そう、その通りになっているのだ。
この出来事は、コンセプトが魅力的であれば、道のりは遠くても、少しずつ近づいていき、やがては当たり前になる、ということを証明している。
技術ありきではない。未来を作るのは人間が考え出すコンセプトなのだ。コンセプトから未来が生まれる。そのコンセプトを生み出す力をハーバード大学ロバート・カッツ教授はコンセプチュアルスキルと呼んでいる。コンセプチュアル・スキルのベースには論理的思考が欠かせない。しかし一方で直感も重要な要素として考えられている。
この「先見力強化ノート」では、”先見力”を、直感や感性で捕まえたヒントを論理的に説明していくプロセスと力、と定義している。直感や感性の部分は瞬間的に降ってくるもので、実際に先見力を発揮するとは、ほとんどが論理的に考えている時間である、と言っている。だからこそ、先見力をつけたいと思う人は、論理思考に強くなる必要があるとパコさんは語る。
直感と論理思考、この両者を磨いていくことが未来を見通す力、未来を創る力を高めていくこととになるのだ。では、直感とはどのように身に着けていけばよいのか。そのヒントは以前のブログにある。そして、論理思考はグロービスのクリティカルシンキングや他科目で学べばよい。
すると、望むべき未来を創っていけることができるのである。道筋が見えてくるとうれしいですね。(←世の中そんな単純ではなく、複雑で入り組んでいるものであるが、物事をシンプルに考えることも大切だと思う今日この頃。)(^^)
コメント