「プロジェクトX」が終焉を向かえ、そのあと番組として、「プロフェッショナル 仕事の流儀」がはじまった。
「プロジェクトX」が”過去”に焦点を当てていたが、この「プロフェッショナル仕事の流儀」は”今”に光を当てている。今第一線で活躍するプロフェッショナルの方々の仕事を掘り下げていくドキュメンタリー番組である。
第一回目のプロフェッショナルは星野リゾートの星野社長であった。今年の秋に同社が運営する「星のや」に訪れ、星野社長とは食事をご一緒させていただいた(そのときの模様はこちら)ので親近感が沸き、食い入るようにTVを見たのだが、これが非常に面白かった。
星野さんは先代から老舗温泉ホテルを継いだのだが、新しい手法を入れていくとどんどんベテラン社員が辞めていく。そして、人がいなくて運営できないのではないかというどん底に陥ってしまう。
ブライダル部門もリーダーを務める人が辞めてしまい、人がいないので専属カメラマンだった人にお願いしてリーダーを引き受けてもらう。その方も最初は驚いたが、任せられ仕事の面白みを感じ、モチベーションが上がり、結果が出ていく。
この経験を通じて、「人は任せれば楽しみ動き始める」という教訓を学ぶ。
その後、旅館やホテルなどの再生ビジネスを手がけるようになる。今回のドキュメンタリーでも伊東温泉の老舗温泉旅館の再生の現場が取り上げられている。
その中で、印象的だったのは、星野さんが「マーケティングリサーチを行いデータを分析しコンセプトを作ります。でも、データを分析していくと、最後のいくつかの選択肢はいずれのコンセプトも正しいということになる。そんなとき最も正しいコンセプトを探そうとしてはいけない。それよりも、最も”共感”を呼ぶコンセプトを選ぶことが重要なんです。」という言葉だ。
結局、動かすのは現場の人である。そして、その現場の共感を生み出すことの重要性を強調する星野社長。まさにその通り!とTVの前で大きくうなずいてしまった。
一回目は素晴らしいドキュメンタリーだったので、次回も期待したい。
さて、実は星野社長にGMS名古屋校においでいただこうと調整を行っています。詳細は別途ご案内できると思いますので、ご興味のある方はぜひおいでくださいませ!
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