先日参加したファシリテータースキル育成研修に、「遇キャリ」の所さんがいらっしゃったので驚いた。遇キャリとは「偶然を必然にするキャリア論」の略であり、所さんの著書のタイトルである。
なぜ私が所さんのことを知っていたかというと、「人材教育」という雑誌に彼女が連載を持っており、その記事を読んだことがあったからである。
この本では、今の仕事には「偶然」就いたという人たち10名(バンダイ社外取締役松永真理さん等など)にインタビューをし、スタンフォード大学のクランボルツ教授らが提唱しているプランドハップンスタンス理論を紹介している。
10名のキャリアを振り返り、いくつかの学びのポイントをまとめているのだが、その中で私として押さえておきたい点は以下の2つである。
■ 直感を重視すること
10人に共通して見られることは、ピンとくるもの、心の針の振れを大事にする、ということである。理論や理屈では説明できないこと、どうしてそれが良いのかわからないが無視できない自分の「内なる声」を大事にしている。
■ いまをちゃんと生きること
ただ単に偶然を期待するのではない。”今”の不完全燃焼などを先送りせず、今日をちゃんと生きること。今日を明日の言い訳にしないことが、素晴らしい偶然の種をまくことであり、出会った偶然を逃さずにキャッチするためのスタンスである。
ぜひ意識しておきたい点である。
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