井上陽介のブログ

更新のお休みのご案内

ゴールデンウィークに伴って、4月30日～5月7日までの間、本ブログの更新はお休みさせていただきます。

皆さんもよいゴールデン・ウィークをお過ごしください！(^^)

よろしくお願いいたします。

　

5/19グロービス代表堀義人＠名古屋

5月19日にグロービス・グループ代表であり、グロービス経営大学院学長である堀義人が来名する。

今回は「創造に挑み、変革を導く」と題して、自らのハーバード・ビジネス・スクールへの留学からグロービス創業、ビジネススクール、ベンチャー・キャピタル事業への挑戦まで、現在に至る過程を振り返りながら、今後グロービスが目指すものについて語っていく。

また、合わせて、ビジネスリーダーに求められるスキルについても紹介していく。

ぜひ多くの方々にお集まりいただきたいので、ご興味のある方は参加ください。

＊詳細、お申込はこちら！

　

トヨタの現場力セミナー無事終了！

本日はトヨタ自動車株式会社の田中常務役員にお越しいただきセミナーを開催した。タイトルは「トヨタの現場力」。

私は大野耐一氏（元トヨタ自動車副社長）が書いた「トヨタ生産方式」については何度か読んでいる。また、トヨタの工場見学ツアーに参加したこともあるし、先日も衣浦工場に見学に行ってきたばかりである。
しかしながら、そのトヨタ生産方式はどのような歴史的背景から生まれたものなのか、また、その中で何を大切にしているのか、ということについて深く理解はできていなかった。

今回のセミナーでは、トヨタ自動車において、配属から役員になられた現在まで、一貫して製造・生産に携わってこられ、現在は三好工場、衣浦工場、明知工場の3つの工場長を務める田中常務から直接話しをお聞きできるということで、大変楽しみにしていた。

そして、本日に至ったわけであるが、実際のセミナーでは大変参考になる話が多かった。

田中常務がモノづくりについて語っていただく際には”古代”からスタートし人類はどのようにモノづくりを発展させてきたのか、ということを語っていただいた。その中でも革命的な生産方式としてフォード生産方式を挙げていた。フォードは生産にはじめて”流れ”を入れた。それにより格段に生産効率が高まったのである。

一方で、トヨタ生産方式はそのフォード生産方式を参考にしながら発展していったそうである。その中でも決定的に違うことは「計画生産」ではなく、「後補充生産」である、ということである。工程の流れを作り、お店で車が売れたという情報を受け、それを補充するためにどのように生産をしていくか、ということを一連のプロセスで考えていくのだ。その結果、ジャストインタイムという概念やカンバンというツールが生まれていった。

しかし、何よりもトヨタの現場において重要なことは、現場社員が知恵を絞って改善を行ったり、チームで仕事に取り組むことを通じて、人が育っていく環境を作っていくことであるとお話しされていた。

今回のセミナーのアンケートを見てみると、多くの参加者にご満足いただけた様子である。

セミナーの後には、田中常務も交えて懇親会を行なった。田中常務は非常に気さくにお話しいただきとても楽しい時間を過ごすことができた。

トヨタの現場の本質を知ることができ、大変素晴らしい1日となった。

　

コーチングvsリードする力

東京行きの新幹線の中で、駅売店で買ったWEDGEを読む。

その中に「上に立つ人の本気が人を限界に挑ませる」という記事があった。これはシンクロナイズドスイミングの日本代表コーチを務めた井村雅代さんのインタビューである。

井村さん語録は以下のようなものである。

「自分はよくやっている、もう精一杯だと、自分で自分の限界を決めている人がものすごく多いですね。」

「自分はよくやっていると思っている子を、もっと頑張らせようとしたら、言葉に力がなければダメですよ。遠まわしではなく「できないはずはない。だからやろうとしなさい」ってずばり言う。」

「どうなりたいかっていうゴールを、その子に持たせてあげる。それはオリンピックという大きなゴールだけじゃなくて、例えば25メートルを何かきで泳げるようになろうというような、日々の具体的な目標です。」

「シンクロの中でもスピンは難しい技ですが、難しいなんていわないで、ハードルを小刻みに設定してあげて「さあいってみよう」とコーチの勢いでやらせてしまう。」

「1ミリでいいから進歩して帰れ。来たときと同じ状態で帰ってしまったらダメ。」

「今は、子供が壁にぶつかって苦しいときに、子ともの意思の尊重とか自己決定とか言って大人が逃げる。違うでしょう。苦しい時だから一緒にいなきゃ。人生経験ある大人が、子供を壁に正面からぶつからせて乗り越せさせないのは、責任回避に他ならない。」

いずれも含蓄のある言葉ばかりである。

最近、コーチング理論が全盛である。答えは部下の中にあるという考えをベースに、リードするのではなく支援するのが上司の役目である、というスタンスが少しずつ日本企業の中にも広がってきているように感じる。

しかしながら、私は上司のコミュニケーションはコーチングだけでは足りないと考えている。そこに足りないものは「ビジョンを示し、そのビジョンに向けて部下を引っ張っていく力」、すなわち”リードする力”である。

今回の井村さんのコーチ理論は世に言うコーチングとは対極にある考え方である。自分はこれでOK、と思っている選手を井村さんは「あなたのあるべき姿はこれなんだからもっとがんばれ」と言って叱咤激励していく。

このようなリードするコミュニケーションがあるからこそ、そのフォローとしてのコーチングスキルが役立つのである。私もその両面を持ったマネジメントスタイルを意識していきたい。
　

アクセス30,000件突破！

このブログへのアクセス数が30,000件を超えた。

1万件を越えるごとに定点観測をしているのだが、 10,000件までが4ヶ月強、20,000件までが約3.5ヶ月、そして、30,000件までに2.5ヶ月となっている。徐々にアクセス数が増えていることがこのデータから分かる。

どのURLからこのブログにアクセスをしてくれたのか、ということを確認することができるのだが、最近増えているのは、googleやyahoo、gooなどで検索をしてこのブログを見つけてくれる方々である。

その際のキーワード検索のワードについても確認できるのだが、このワードは様々である。「グロービス」、「クリティカルシンキング」「ピープルエクスプレス航空（クリシンで使うケース）」というようなグロービスに関係のあるワードもある。
一方で「マネジメント」や「現場力」、「プロフェッショナル」などのワードもあり多岐渡っている。ただし、当然ながら、経営という領域に関連するワードが多い。
また、中には「井上陽介」というキーワードで検索いただく方も増えてきている。ありがたいことである。

アクセスの緩やかな増加、そして、その中においての検索からのアクセスの増加を見ると、以前にも増して、私と面識のない方のアクセスが増えていることがわかる。

そのような方々にとっても読んで意味があるようなメッセージを出せるように日々精進していきたいと思う。

＞アクセスいただいた方々ありがとうございました。引き続きご愛顧、よろしくお願いいたします。

　

東和交通さんへの感謝の言葉

先週金曜日、打ち上げがあり、会場にタクシーで向かったのだが、なんとそのタクシーのトランクに荷物を置き忘れてしまった。気付いたときには、タクシーも立ち去り、領収書ももらっていない。記憶を辿っても、どの会社の、どのような色のタクシーであったか、ということが全く思い出すことができない。

私は楽観的な性格なのできっと見つかるだろうと思って打ち上げは打ち上げで楽しんでしまった。

翌日になりタクシー会社に電話を片っ端からかけてみた。しかしながら、どこに電話してもそれらしい回答がない。さすがに冷や汗が出始めた。そして、思いつく会社は全て電話をしてみたのだが見つからない。

万策尽きてあきらめかけていたのだが、今日突然白洋社さんから電話がかかってきた。白洋社さんに東和交通さんから電話があったそうである。どうやら、私が荷物の中に、白洋社さんの会員証を入れていて、それを見て電話をしてきてくれた。

早速、東和交通さんに電話をしてみると、私のバックがある、とのことであった。

わざわざバックの持ち主を探してくれる行為自体に感謝感激だったのだが、なんと別件の所用があるので名駅のオフィスまで届けてくれるという。恐縮したのだが、大丈夫ですよ、というお言葉に甘えてお持ちいただいてしまった。

本当にありがたい限りである。今後、タクシーに乗るときには東和交通さんを探して乗ろうと心に決めた。

　

真剣勝負の喜び

今日は休日の時間を使ってサッカーを行なう。私の所属しているチームはとある会社が母体になって運営している。同社のメンバーだけでは足りないことから同社メンバーの友人を中心にチームの考え方に共鳴したメンバーが集まって編成されたチームである。

私もそのチームに所属しているメンバーに誘われて今年から参加しているのだが、これが楽しくて、はまってしまっている。どうして楽しいのかというと”真剣だから”なのである。

全員社会人であるから、チームのメンバーが集えるのは週に1回程度しかない。その制約条件の中でチーム戦術を浸透させるため、今年に入ってほぼ毎週練習試合を行なってきた。
また、毎試合の前にチーム戦術を確認するためのミーティングを行なう。そして、試合が終わると戦術通り動けたか全員で振り返っていく。また、平日の間はメールを活用して試合の振り返り等を行なっていく。要するに、頭を使って勝とうということなのだ。

さて、今年のシーズンが今日からスタートであった。初戦の相手は、前年度リーグ戦で中堅チーム。一方の我々は昨年昇格したばかりであるから相手から見れば格下になる。

試合が始まってみると、序盤は押し込まれたが、試合が経過するとともに、戦術通り動けるようになってきた。そして、前半に先制点を得る。さらに後半にも追加点を獲得、その後、反撃を受けて1点を失ったが、そのまま逃げ切り、見事初戦を勝利で終えた。

当然ながら、その試合も喜びに浸って終わりにしないように、その後、約2時間に渡って振り返りのミーティングを行なった。さらに、幹部メンバーはチーム運営について約2時間に渡って議論をした。

帰り道なんでこんなにも充実しているのだろうと考えてみた。それは、真剣にやっている、からなのだ。30代になって本気で試合のために準備し、仲間と一緒に取り組むことになんとも言えない喜びを感じるのだ。私は仕事でも、サッカーでも、真剣に取り組んでいるときにこそ喜びを感じられるのだ、ということと改めて自己認識している。

このような機会を得られたのは、過去からチームを運営している方々、そして、今ともに戦っているチームの仲間のおかげである。感謝。

　

学びの定着は実践にあり

本日はクリシンのクラス第2回目である。最近のクラスで意識しているのは「受講生の方に日々の仕事でクラスでの学びを意識し実践してもらうこと」である。

私がクリシンで教えているような「論理思考」や「コミュニケーションスキル」「問題解決スキル」は”使ってなんぼ”である。クラスでも”わかる”と”できる”は違うというように何度も繰り返し言う。できるレベルに持っていくためには、使い続けること、これに尽きる。

今回のクラスでは、最初のセッションで「仕事の中でクリシンの学びを意識したら変化したこと」についてグループごとに対話し共有するという時間を仕掛けとして入れてみる。

第2回目のクラスであるから、どこまで出てくるか心配であったがグループごとかなり盛り上がっている。そして、クラス全体で話し合う時間を作ると、

　－部下に対する指摘の仕方などのコミュニケーションのやり方が変わった
　－他部署からあるプロジェクトについて意見を求められて以前は思いつきで回答していたが、「主張と根拠の関係」や「反論に備える」ということを意識して回答した

等など、具体的な実践事例を共有いただいた。

講師紹介ページでご案内しているクラス運営方針にも「3つの約束」の一つとして、「日々の仕事の中で使っていくこと」を挙げている。

仕事での実践を通じて、本当の意味での学びの定着化が図れるはずである。ぜひ、今後のクラスでもできる限り今回のようなセッションを取り入れていきたい。

　

打ち上げにホルモン

今日はスクール部門の面々と打ち上げに向かった。1月期のスクールが無事終わり、そして、4月期のクラスが順調にスタートを切ったこと、そして、過去最高の受講生数を集めたことを祝して打ち上げをすることとなったのだ。

4月に入ってすぐやるとタイミングとしてはよいのだが、どうしても仕事が立て込んでしまう。1月期が終わりに近づくと受講生の方々からお申込をいただく。そちらの処理を進めていく一方で、4月のクラススタートの準備をしなければならない。オリエンテーションを実施したり、メーリングリスト登録を行なったりと業務量がピークになるのはこの時期である。

なので、4月も終わりに近づいた本日21日に実施することとなった。

向かったお店は「つじホルモン」。おいしいホルモンを食べることができ、かつ非常にお安く食べることができる。この店で食べていて一番おいしかったのは「きゅうり」である。このきゅうりは絶品なので立ち寄った方はぜひ食してもらいたい。

つじホルモンでおいしいお肉を食し、また、チームワークもはぐくむことができ、よい夜となった。

　

経済産業省、社会人基礎力

経済産業省による「社会人基礎力」の調査結果が発表された。これは企業の人事部に対して、社会人基礎力がどの程度職場で求められているかをアンケートでヒアリングを行いまとめたものである。

社会人基礎力とは「職場や地域社会の中で多様な人々とともに仕事を行なっていく上で必要な基礎的能力」であるとし、以下の3つの能力を定義している。

　・前に踏み出す力（アクション）　～一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力

　・考え抜く力（シンキング）　～疑問を持ち、考え抜く力

　・チームで働く力（チームワーク）　～多様な人とともに、目標に向けて協力する力

約2,700社に対してアンケートで現状の認識を把握しているのだが、大企業のうち60%は上記3つの力のうち「前に踏み出す力」を最も求めていると回答している。一方で大学生約3,000名に対するインタビューでは、最も自信のない項目として「前に踏み出す力」が挙がっている。

学生は「前に踏み出す力」がないと認識し、企業側はその力を求めている、という構図である。

現在クリティカルシンキングを教えるということを通じて「考え抜く力」を学んでもらっているわけであるが、以前のブログにも書いたが、一番伝えたいのは「行動する」ということである。考え抜く力が高まったとしても行動がなければ意味はないわけである。

奇しくも今回のアンケートでも一番求められていて一番足りないと学生が自己認識しているのが「アクション」の力である。

考え抜く力とともに、行動力を高めていくためのプロセスについても今後研究していきたい。