ダイヤモンド社から出版している「MBAシリーズ」。このMBAシリーズではヒト・モノ・カネの領域でいくと、ヒト系の領域は出版が遅れていたが、ついに「MBAリーダーシップ」が発売になった。
同書は、リーダーシップの理論について、過去のMBAシリーズ同様、非常に分かりやすく背景やその意味合いを整理し解説しているとともに、現代日本における求められるリーダーシップについて丁寧に説明がなされている。
特に出てくるケースや事例、引用は日本におけるモノが多く大変参考になる。
組織のリーダーとしては必読の書となるであろうし、まえがきにあるように
「世界的な富の偏在、資源の乱用と消費、社会・企業・個人の倫理
観の弱体化などへの対応を求められる時代となりつつある。(中略)
このような時代にはリーダー人材とそれ以外の人々という2つのグ
ループによる協働では決して十分とは思えない。
社会を構成するすべての人がそれぞれの持ち場においてそれぞれ
のリーダーシップを発揮して社会と組織を導いていくことが求められ
る」
ということを考えると、役割は別にして、あらゆる方々にとって価値ある書籍のはずである。
また、著者である大中さんはGMSのヒト系科目の講師であるが最後の「謝辞」に、
「講師としてここ11年にわたり、主観と客観の両方でグロービスを
評価できる立場から表現すれば、ハーバードのケーススタディを
軸として、現役のビジネスマネジメントとコンサルタントを講師とし
て「相互に学び合い研鑽しあう場」を唯一実現できているビジネス
スクールとして、すでにグロービスは世界のすべての教育機関と
の比較を超えている」
というお言葉を書いてくださっている。このようなコメントをいただけることは、一スタッフ
として大変うれしく感じる。
コメント