書籍「99.9%は仮説 思い込みで判断しないための考え方」を読む。
同書は副題にあるように思い込みを脱却するために、世の中にある定説と考えられているものがいかに不安定な証明しかなされていないか、ということを明らかにしていく。
著者が科学作家ということもあり科学の事例を中心にし、驚きの話が紹介されている。たとえば、飛行機がなぜ飛ぶかは明らかにされていないという話や、1960年代以降に精神病の治療法として前頭葉を切り取るロボトミー手術というものがごく当たり前に行われており(脳の指令センターを切り取ったので、患者がおとなしくなるのを見て、精神病が治ったと解釈した)、さらにその治療法を編み出した医者はノーベル賞を取っているという話などなど、が紹介されている。
このような事例を引き合いに出しながら、世の中は事実ではなく、大半が仮説をベースに判断がなされていると著者はいう。そして、だからこそ、定説のように語られる説を「疑っていくこと」の大切さを説く。
クリシンでも「考えるとは”疑うこと”」ということをよく言う。人が当たり前と思い込んでいることを疑ってかかってみると、物事の違った面が見えてくるのだ。この「99.9%は仮説」もそのヒントをたくさんくれる書籍であった。
今西です。
GW中本のタイトルをみて思わず買いました。
これもクリシン効果? それともカタライザー効果?
結構お薦めですよね。
投稿情報: 今西正一 | 2006-05-15 12:50