サッカー日本代表は残念ながら敗北してしまったが、試合の流れの恐ろしさをまざまざと見せつけられる試合であった。
日本が先制点を取り、その後もペースはオーストラリアに握られながらも、日本のチャンスはかなりあったはずである。しかしながら、そのチャンスをものにすることができない。そうしているうちに、オーストラリアは選手交代をし戦術を変更し、徹底的に高さという自分のチームの強さを生かし攻撃を重ねる。
その攻撃に対して、何も手を打つことのない日本のチームはついに、自分たちのミスからゴールを許し、そこから堰を切ったように一気に3点を取られてしまう。流れが完全に傾き、グランドにいる選手にはもうどうすることもできなかっただろう。
ビジネスにおいても、おそらく同じような局面があるはずである。よいサイクルで回っていたビジネスが、徐々に回転が遅くなり、そして、気がつけばバットサイクルにはまってしまう。そうなると、もう一人ひとりのスタッフではどうしようもない状態になってしまう。
そうならないためには、常に自分たちの状況や今の流れをモニタリングし、日々何をすべきかを冷静に考え、やるべきことを毎日確実に実行し続けていくことが必要である。トヨタ自動車も、過去最高益を更新していても、常に力を抜かず改善をし続けているのは、そのような恐さを良く知っているからだろう。
とはいえ、起こってしまったことはしかたない。サッカー日本代表には、オーストラリア戦は忘れ、次の試合であるクロアチア戦に集中して臨んでもらいたい。ぜひ、がんばってほしい。
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