自らの知識・知恵をアップデートするために毎週2~5冊程度の本を読んでいるが、このブログでの紹介ができておらず少々反省している。久しぶりに書籍からの学びを共有したい。
このたびは「グローバル人材マネジメント論」という本を読む。同書はワトソンワイアットのコンサルタントであるキャメル・ヤマモトさんが書いた本である。ヤマモトさんには以前グロービスで講師をしている松林さんに紹介いただき、ご挨拶をさせていただいたことがある。
先日のブログにも書いたとおり、最近、グローバルというテーマについて勉強することの必要性を強く感じている。中部圏のクライアントさんはグローバル化の進むスピードはとても速く、それに対応できる人材を育成していく流れが生まれているからである。
同書では日本企業が今後どのようにグローバル化を展開してけばよいか、トヨタや松下、サントリーなどの先進日本企業と、GEやJ&J等の先進海外企業の事例を交えながら、まとめている。同書の優れいている点は、人事の制度などのハード面に留まらず、価値観の浸透や社員の行動などのソフト面についても言及している点である。私の関心テーマとも近く、非常に示唆に富む内容であった。
特に、自社の強みと価値観を本社を中心に紡ぎ出し、それをローカル社員に”伝導”し、組織を地域に”適応”させ、さらに全世界で”連結”させていくグローバル化のプロセスを、著者のコンサルティングワークから見えてきた実例を引き合いに出しながら、わかりやすく説明がなされている点は秀逸である。
グローバル展開を意図している日本企業の社員の方々にとっては必読の書である。
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