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2007-01-12

コメント

井上陽介

白い巨頭さん

コメントありがとうございます。また、レスが遅れておりまして恐縮です。ハワイの方に挙式を挙げに行っておりまして数日PCに触れる機会がありませんでした。お許しを。

さて、白い巨頭さんの質問に答えようと思います。

>イノベーションって何だと思われますか?
>
>というのもここに出てくる事例の殆どが「カイゼンの
>積み重ね」であって、イノベーションとは区別される
>べき類のものかと思われるのです。

私の定義するイノベーションとは文字通り「革新」です。この中には、技術的革新もあれば、ビジネスモデル革新も含みます。すなわち、これまで取り組んできたことを新しい着想から変えていくことを意味しています。

おそらく、白い巨頭さんはクリステンセンの言う”破壊的イノベーション”を指し、それと本書「イノベーションの本質」で書かれている事例の違いについて指摘されているのだと思いますが、私の意味したのは、「イノベーションのジレンマ」の中で触れられている”持続的技術による変化”もイノベーションの中に含む定義で書いています。


>「顧客との相互対話」のことをイノベーションとは言
>わないと思いますし、その相互対話は経営学上こ
>こ15年くらいずっと言われていることじゃないか、と
>思います。

とありますが、MITにおいても、イノベーションの一類型として「ユーザーイノベーション」という概念が提唱されています。MIT教授エリック・フォン・ヒッペルが書いた「民主化するイノベーションの時代」ではユーザーによってメーカーよりも先行して革新が行われている事実を踏まえ、以下の顧客と協働することの価値を提言されています。
上記のような研究を読み解いても、ITが進んだ現代社会においては「顧客との相互対話」からイノベーション(広義の意味での)を起すという視点は極めて重要だと私は考えています。
ちなみに、私の会社でもクライアントをティーチャーと捉え、クライアントと協働しながら、革新を起す努力を重ねています。


そうそう、白い巨頭さん、大学院合格おめでとうございます。また、飲みにいきましょうね。

白い巨頭

イノベーションって何だと思われますか?


というのもここに出てくる事例の殆どが「カイゼンの積み重ね」であって、イノベーションとは区別されるべき類のものかと思われるのです。


「顧客との相互対話」のことをイノベーションとは言わないと思いますし、その相互対話は経営学上ここ15年くらいずっと言われていることじゃないか、と思います。

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