このゴールデンウィークはたっぷりと本を読む時間を取ることにした。とは言え、一冊あたりにはあまり時間をかけないようにしている。以前ブログにも書いたが「本は一気に読む」ということを信条にしている。
それ以外に本を読むに当たって意識することは二つある。一つは、良いと思った本は「何度も読み返す」ということを意識している。そして、もう一つは「人に伝える」ということである。この本はいいよ、と言語化するのプロセスを経て、自己の中に定着されていく。このブログも「人に伝える」ということの一つの媒体である。
さて、ということでGWに読み返した本として「ロジカルリスニング」を紹介したい。
この本は私の一人の師匠でもある船川淳志さんの書籍である。この本はこのブログの「論理思考、問題解決、コミュニケーション等について学びを得た書籍」で既に数ヶ月前に紹介はしているのだが、ブログでは書いていなかった。
この本の主要なテーマは「相手の話をきくこと」である。”きくこと”と聞くと簡単に思うかもしれないが、ロジカルリスニングは非常に難しい。その理由は、相手がいつも論理的にわかりやすく話しているとは限らないし、協力的に話すとも限らないからである。
冷静に相手の言っていることの内容とその意図を理解することがロジカルリスニングの目指すところである。それを実現するためには、論理思考力だけではなく、感情面への理解、すなわちEQも求められていく。同書では、この難易度が高いロジカルリスニングを体系化して紹介しているファシリテーター必読の書である。
現在、私が担当している「ビジネスファシリテーション」では”仕込み”と”さばき”という概念をお教えしていく。この書籍で紹介されているロジカルリスニングは”さばき”におけるコアスキルである。
「ビジネスファシリテーション」でもお伝えしているのだが、ファシリテーションは単なる司会者のスキルではない。組織のリーダーとして多くの人を巻き込みながらアウトプット(成果)を最大化させていくためのコミュニケーションスキルである。
リーダーを目指す人には必要不可欠なスキルであると思うので、そのような思いを持つ方はぜひ一読をお勧めする。
現在名古屋校で井上講師のファシリテーション受講中のM野です。参考図書紹介ありがとうございます。毎回クラスで自分のファシれなさにカックシしてると、ぴしぴしさばくヨースケにウットリしてしまいそうになるので、その想いを断ち切るべく読んでみます(笑)
しかし久方ぶりにブログ拝見して前後つまみ読みさせて頂きましたが、さすがに「いい言葉」ありますね。ありがとうございます。
投稿情報: M野 | 2007-05-21 20:35