2008年は年が明けて第1週目は海外でゆっくりとしていたのだが、仕事が始まった2週目からは仕事が立て続けに動き出し、トップスピードで駆け抜けている状態であった。それに加えて、先週はインドネシアへの出張が入っていたので、非常にバタバタした2週間であった。
そして、インドネシアでの仕事を終えて、空港に向かう車の中で「至急」というタイトルのメールが入った。内容は「祖母の容態が急変したので、すぐに電話して欲しい」という内容だった。すぐに電話をしたのだが、残念ながら祖母は既に亡くなったということであった。
呆然としながらも、祖母のことを思いながら帰国の途についた。帰国してすぐに実家に向かった。そして、祖母の顔を見るとポロポロと涙が流れてきた。
私に大きな影響を与えた人間の一人が祖母である。どんなときも明るくて前向き、仕事に対してもひたむきに取り組み、周囲に大きな影響を与える力を持つ人てあった。もちろん、私自身も色濃く影響を受けた。
私が一番影響を受けたことは、困難に対する姿勢、である。私の父、祖母にとっては息子が若くして亡くなったときにも、私の祖父、祖母にとっては夫が亡くなったときにも泣き伏せることなく、現実を受け入れて、前に進んでいった。また、大病をして命を失うかもしれないという手術に対しても、生きる可能性があるならばと自ら手術を受ける意思決定をした。事業においても、難しい判断でも常に自分の感性・考えを持ち、人がなんと言っても曲げない姿勢を持っていた。
もう一つ、祖母の素晴らしいところは、その人間性であると思う。明るくて前向きで、彼女を慕う人がたくさんいた。それでいて偉ぶらないし、いつも対等な目線で人に接することのできる人であった。
私は祖母から多くのことを学び、人格の形成がなされたと思っている。祖母には永遠に追いつけないと思うが、少しでも近づける努力をしていきたいと思う。
きっと今頃、天国で先に天国に行った私の祖父と父と酒盛りをしていることだろう。もう現世では会うことはできないが、いつか自分が天国に行き会ったら、改めて感謝の言葉を伝えたいと思う。
合掌。
おばあさまのご冥福を謹んでお祈りします。
どうか、いのよーさんも気を落としすぎないでね。
投稿情報: さな | 2008-01-24 10:30