INSEAD:International Executive Programme留学記③

一週目の金曜にはアウトドアトレーニングと、土曜にはパリウォークというものが用意されいた。

アウトドアトレーニングとは、自然の中に入りいくつかの課題をチームで力を合わせながら解決していく中で、グループダイナミズムやリーダーシップ等についての気づきを得ることを目的に進められていくセッションである。

Outward BoundというNGOのスタッフの協力を得て行われたのだが、大変面白かった。1日かけて4つの課題を行っていった。例えば、目隠しをしてグループでロープを探し、そのロープで真四角を作る、等がテーマになっている。

最初の課題では、外国人は本当に好き勝手に動き始めていき、統制が全く取れない状態であった。結果はゴールに到達できず、全員で反省会を行い、次の課題に向かっていく。課題をこなすごとにグループの協力の仕方が意識的、無意識的に生まれていった。

すべてのセッションを終えて、一人ひとりの動きを振り返り個別にフィードバックを行っていく。他のメンバーからは「Reliable」と言われ結構うれしかった。

土曜日は午前中にヘルスケアマネジメントのクラスを受け、午後はパリに車で移動。そして、グループに別れ、オリエンテーリングのようなものを行った。課題は、写真をいくつかもらうのだがその名前を当てろ、というものである。

うちのチームにはパリ出身のメンバーがいたので、極めて心強い。彼女のリードでスピーディーに進み、一番早くゴールにたどり着くことができ、優勝のシャンパンの美酒を獲得することができた。

アウトドアトレーニングにしても、パリウォークにしても、メンバーをうまく融 合させていく仕掛けがなされている。1週間だけであるが、気が付けばもうお互いに古くから知っている仲間のような感覚になっている。

不思議なものであった。