先週はINSEADで一緒に学んだ仲間のフランス人が来日していていた。この友人は世界的に有名な会社のホールディングス会社の管理部門GMで国際経験が豊富な人物である。
そのフランス人は日本の子会社の経営テーマを議論するために来日していたとのこと。そこにはアメリカ、香港、などからも関係者が集まり、日本人のキーパーソンも数名そのミーティングに参加していたそうだ。
そのフランス人は日本人のミーティングの参加の仕方に不満を持っていた。ミーティングにおいて日本人が本音を言わない、こちらの期待する答えを探すような回答が多くなかなか本質的な議論に深まらない、ということへしきりに不満をいっていた。
気が付くと、日本人はハッキリとイエスともノーとも言わないからダラダラ会議が続くのではないか、さらには労働時間が長くなるのではないか、ということも突っ込まれ、次第に日本人全体への不満にエスカレート。
もちろん、そういった面もあるが、一方で日本文化の相手を慮る良い面も強調して伝えた。また、全ての日本人が自分の意見を主張しないというわけではない、ということも理解をしてもらうよう伝えていったがどこまで理解してくれたかどうか、でいくと心配な面がある。
日本人のように奥ゆかしく自分の意見を主張しない、まずは周りの意見を聞いてから、ということでは通用しないというのがグローバル社会の”常識”なのだろう。それに対応できる力を日本人一人ひとりが身につけていく必要がある。そうしない限りグローバル社会で日本人のプレゼンスをあげていくことはできないであろう。
そのためには英語力も高める必要があるであろうし、そもそも議論における論点を押さえ、意見を作り上げ、主張していくスキルも不可欠である。
では、自分は英語でそのような力を十分持っているかというとまだまだである。自らの力をもっと高めていきたいと感じたフランス人とのやりとりであった。
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