リトリートという言葉を聞いたことがあるだろうか。もともとの語源は隠れ家や避難所といった意味なのだが、そこから派生して人里はなれたところで行うミーティングを指す。グロービスでは年1回このリトリートを行なう。グロービスでいうリトリートとは、合宿で様々なテーマを取り上げ全社員で自由な発想で議論すること、を指す。もちろん、トップである堀もいるし契約社員の方もいる。
ちなみに私もグロービスに入るまでこの言葉を耳にしていたわけではない。
さて、今年のリトリートはスパウザ小田原(現ヒルトン小田原)という施設で11月30日から12月1日にかけて開催された。今年のテーマのひとつは「グロービスが掲げる10年後のビジョンを実現する上で一人ひとりが何を成し遂げるか」というモノがあった。
プロセスとしては、1グループ8名で構成されるグループに分かれ、それぞれがなぜグロービスに入社し、これから何をやっていきたいのかということを語り合った。普段忙しい中で仕事をしていて、まして違う部署にいると、一人ひとりの社員がどのような思いを持って仕事をしているのか知りえない。
そのようなそれぞれの思いを共有しあう時間はとても貴重な時間だった。そして、周囲を知るというだけではなく、自分自身を振り返る意味でも貴重な時間だった。私は以下のようなことを語った。
そもそも私がなぜグロービスに入社したかというと、経営をするということを学ぶ環境としては前職よりもよいだろうと思ったからであった。ひとつの理由はグロービスはGMSというスクールを持つのでそこで勉強できるから。そして、もうひとつは若い会社なので実力さえあれば早くマネジメントのポジションを得られる可能性があるから。それが理由だった。
そして、入社して4年。学ぶこともできたし、マネジメントというポジションも経験するというチャンスも得ることができているということでいうと期待通りだった。ではこれから10年間いったい何をしていきたいのか。これまでの経験を振り返ると自分は人が取り組んでいないような領域に飛び込んでいくことが好きなのだ。そのような状態で働くことに喜びを感じる。
10年後の世の中を考えると今とは大きく環境が変わっているだろう。そのような環境下で、グロービスの社内になるのか、社外になるのかわからないが、私の持つ特性(志向)をうまく活かしながら、イキイキと働いていたい。
このようなことを語った。そう語りながらも抽象的な言葉しか出てこない自分にもどかしさも感じた。セッションが終わって、一体これから何を持って会社に貢献していきたいのか、そして、世の中に貢献していきたいのか、改めてしっかり考えなければならないと感じた。
私はリトリートのような機会があることにとても感謝している。仕事に没頭しているとついつい10年後の未来なんて忘れてしまう。このような機会でよい仲間と一緒に青臭く語り合うことでみんなからパワーをもらうことができるのだ。
皆さんの会社でもこのような試み、やってみてはどうだろうか。
コメント