「go to survive夢を追った航空会社1500日戦争」という書籍が最近出版された。何気なく買った本であったが、昨日も夜の2時ぐらいまで読み続けてしまい、結局2日間で読みきってしまった。
この書は、バーバラ・カサニというgoという格安航空会社の元CEOによって書かれている。バーバラはもともとブリティッシュエアウェイズ(BA)のマネジャーとして活躍していたが、イージージェットなどの格安航空会社の参入を受けて、BAもその領域に参入することを意思決定する。そのプロジェクトリーダーをバーバラが任されていくところから物語はスタートする。
競合であるイージージェットの執拗な攻撃、後ろ盾であったトップの退陣、ベンチャーキャピタルを活用したMBO(Management By Out)、そして、ライバルに買収されるまでのプロセスを克明に追いかけている。バーバラは最初から官僚的な組織ではなく、全員参加型の経営を目指し各種施策を打っていく。そして、goの社員は起業家精神を持ち果敢に様々なチャレンジをしていく。しかしながら、最後は競合に飲み込まれてしまうのだが、社員の多くはキャピタルゲインで一財産を築くのだ。
ただし、この物語を金儲けストーリーとして読んでしまっては面白くない。理想を追求した起業家のリアルストーリーである。思い通りにいかない現実の中でも、自らの理念、理想に従って果敢に戦うバーバラの姿を思いながら読んでいくと大きな感動を得ることができる。ちょっと酔っ払っていたこともあるが、恥ずかしながら最後の方では涙が出そうになってしまった。
GMSでクリシンを受講された方はぜひ一読をするとよいと思う。ピープルエクスプレス航空(クリシン6回目の課題)を思い出しながら読むと、.この本の深みも増しますよ。
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