井上陽介のブログ

10/25キャリアデザインセミナー開催

2週間後の10月25日（火）にグロービス・マネジメント・スクール（GMS）名古屋校にて「キャリアデザインセミナー　～やりたいこと・できることは明らかですか～」を開催する。

前回開催したのは約1年前になってしまうのだが久しぶりにキャリアに関するセッションを行うことができてうれしく思う。

GMSは以下のように3つの教育理念を持つ。

　・自らの志と生き方(キャリア）を見つける場
　・理論と実践を融合した能力開発の場
　・将来にわたる人的ネットワーク構築の場

今回のキャリアデザインセミナーは特に1番目の「自らの志と生き方（キャリア）を見つける場」を実現する上でも、ぜひやっていきたいと考えていた。

前回名古屋で開催したキャリアデザインセミナーの参加者のうち、一人の方は希望の部署に移動して活躍しているし、もうお一人の方は大企業を辞めて起業された。それぞれの方にとってこのキャリアデザインセミナーがひとつの考える契機となったのではないかと思っている。

詳細は以下のようになっていますので、ご興味のある方はご参加ください。

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■対　象：　35歳くらいまでのビジネスパーソン
■日　時：　2005年10月25日（火）　19時00分～21時30分（懇親会含む）
■場　所：　グロービス・マネジメント・スクール名古屋校
■定　員：　30名（先着順）
■参加費：　2,000円（当日、受付にてお支払いいただきます）
■ファシリテーター：　井上陽介

＜詳細・お申し込みは以下のURLからお願いいたします＞
http://www.globis.co.jp/gms/school/event/cs051025.html

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伊豆で魚介を食す

昨日、今日とオフで伊豆に向かう。熱海まで行って伊豆急行に揺られて伊豆高原に行く。泊まった先はヴィラージュ伊豆高原というコンドミニアムである。

ヴィラージュでは、久々に体を動かすためにプールに行き1時間ほど泳ぐ。それ以外は温泉に行き、食事を食べ、寝る。そんな1泊2日の休日であった。

食事は昨日の夕食は伊豆高原駅から少し行った「二本松」というお店で、刺身に煮魚、焼き魚をいただく。
そして、今日のお昼は熱海の「こばやし」というお店に行き、てんぷら、牡蠣フライなどをいただいた。

いずれも伊豆周辺で取れた魚介類を料理してくれていて、おいしくいただいた。満腹になり体重を少しだけ増やした週末であった。

　

「決断力」から決断力について考える

おとといのブログ「『決断力』から直感について考える」に引き続き、羽生善治氏の書籍「決断力」を題材に本書のテーマである「決断力」について考えてみたい。

直感を育むためには「経験」は欠かせない要素である。ただ一方で羽生氏は以下のようにも語る。

「一般に経験は人を強くするという固定観念があるが、いろいろ考えすぎてしまい、一番いい方法にたどり着くのに時間がかかったりしてしまう。また、判断に迷う材料も増えて、おじけづいたり、迷ったり、躊躇してしまったり・・・ネガティブな選択をしているときもあるのだ。（中略）
考える材料が増えれば増えるほど、これと似たようなことを前にやって失敗してしまった、というマイナス面も大きく膨らんで自分の思考を縛ることになる。
そういうマイナス面に打ち勝てる理性、自分自身をコントロールする力を同時に成長させていかないと経験を生かしきるのは難しくなってしまう。」

どうしても我々は過去の成功体験や失敗体験に従って意思決定する。マイナス面が見えてしまうと決断することに躊躇するのは人間だから致し方ないとも言える。本来、人間はリスクを避けたがるものである。それを乗り越えるために羽生氏は以下のように語る。

「リスクを前に怖気づかないことだ。恐れることは正直ある。相手を恐れると、いろいろな理由をつけて逃げたくなる。怖いから腰が引けてしまう。（中略）　私はそういうときには、『あとはなるようになれ』という意識でさしている。どんな場面でも今の自分をさらけ出すことが大事なのだ。」

「怖いから下がりたい気持ちになるだろうが、一歩下がっても、相手に一歩間合いを詰められるだけだ。状況は変わらない。逆にいうと下がれば下がるほど状況が悪くなるのだ。怖くても前に進んでいく、そういう気持ち、姿勢が非常に大事だと思っている。」

つまり、”今の自分を捨てて前に飛び込むこと”が決断をする上では重要であると羽生氏は語るのだ。この文章を読んでいて、過去の自分の意思決定を思い出した。

私の背中を押したのは岡本太郎氏である。岡本太郎氏は「結果なんてうまくいかなくていい。体当たりすること、そして、それを通じてもがくことが生きるということだ」と言っている。この言葉があったから、新規事業に飛び込もうと思えたのだ。

羽生氏、岡本氏も”自らを捨てること”がなければ本当の意味での「決断」はできないと言っている。それは我々にとっては非常に難しいことであるが、「決断」をするためには忘れてはならない視点である。

「決断力」は非常に学びの多い著であった。

クリシン講師としての飛躍

本日はクリティカルシンキングCクラスの代講であった。本来担当する別の講師が事情がありどうしても今回のクラスを担当するために名古屋に来ることができなかったため登板となった。

これまで数多くのクラスを経験してきたが、今回のクラスでは大きな手ごたえを感じた。本クラスを終えて、自らを振り返り講師としてレベルが一段上がったのではないか、と感じている。

昔以上に受講者の方々がどこに引っかかっているのかが見えてくる。そして、その引っかかるポイントを効果的に浮き彫りにする質問が自然と出てくる。

観察力、傾聴力、質問力が高まってきたのであろう。

　

過去を振り返ると、同じような経験をしたことがある。学生時代サッカーでの経験である。

それまでは気がつかなかったのだが、ある日、相手がいやなポイントがはっきりわかるようになった。そして、そこに向けてパスができるようになっていく。そして、それを境にいつでも実践できるようになったのだ。それによりプレイヤーとしての能力が一段飛躍したことを思い出す。

今回もそのような一段の飛躍があったのではないか。

ただし、目指すべき姿ははるかかなたである。これからも精進を重ね、一段一段レベルを上げていき、さらなる高みを目指したい。

　

「決断力」から直感について考える

非常によい本を読んだ。「決断力」である。著者は羽生善治氏である。

羽生氏は言う。「直感の7割は正しい」と。強烈なメッセージである。

直感が7割正しい、とすると考えることや経験することは必要ないのではないか？という疑問が沸いてくる。

しかし羽生氏はこう続ける。

「直感力はそれまでにいろいろ経験し、培ってきたことが脳の無意識の領域に詰まっており、それが浮かび上がってくるものだ。まったく偶然に、何もないところからパッと思い浮かぶものではない。たくさんの対局をし『いい結果だった』『悪い結果だった』などの経験の積み重ねの中で、『こういうケースの場合は対応した方がいい』という無意識の流れに沿って浮かび上がってくるものだ。」

また、一方で「直感力の元になるのは感性である。（中略）　感性はどの部分がプラスに働くというのではなく、読書をしたり、音楽を聴いたり、将棋以外の人と会ったり、という様々な刺激によって総合的に研ぎ澄まされていくものだ。」とも言っている。

羽生氏がこう語る原点は、将棋の公式戦を千局以上行ってきて、勝利も敗北も経験してきた実戦からの実感値である。だからこそ、非常に説得力がある。

　

別途ご紹介したいが今読んでいる大前研一氏の「ザ・プロフェッショナル」にも、直感（同書では直観）について以下のような整理がされている。

「新たな出来事を目の前にした時、自分の直観だけが頼りとなるのです。長年にわたり人間の意思決定プロセスを研究してきたカーネギーメロン大学のハーバード・サイモンは『情報を保存することと、それをすぐに取り出せるよう情報を整理することを可能にしているのは経験である』と論じています。人間は経験を重ねることでパターン認識を体得し、これを無意識のうちに活用して直観を働かせています。」

ここでは、経験とパターン認識が大切である、と言っている。

　

羽生氏や大前氏の言葉を自分なりに解釈すると、鋭い直感を得るには、

　－「実戦経験」や「全く異質な体験」をより多く得ること
　－それをきっちりと振り返り、考え抜くこと

が大切であると捉えることができる。

ますます複雑化するビジネス社会において、この直感を得れるかどうかが成功のカギである。

　

今回は直感について考えてみたが、この「決断力」を題材にテーマを変えてもう少し書いていきたいと思う。

スタッフ勤続1周年

本日はお客様のところに2件お邪魔して、諸々の仕事を終えて会社を後にする。

向かったのは、丸の内にある某レストラン。実はあるスタッフが勤続1周年を迎えたのだ。それを記念してスタッフ数名と一緒に飲みに行った。彼女には1年前に入社していただき、少しずつ仕事を覚えてもらっていったが、今や彼女がいなければ仕事が回らないという状況にいたっている。

名古屋のオフィスも気がつけば社員8名の方々と約5名前後のインターンの方々が働いている。非常に優秀で前向きなメンバーが集まっている。これからも新しいメンバーを増やしていきたいと思うが、ぜひ人間として気持ちのよい方々に集まってきてもらいたいと思う。能力以上に人間性が大切であると最近感じている。

お店を出てみんなと別れ、酔い覚ましのために丸の内から矢場町まで歩きながらそんなことを考えていた。

10月期クリシン、キックオフ

本日は10月期のクリシンがスタートした。何度もやった第一回のクラスであるが、やはりはじめは緊張感がある。受講生の方々もはじめは緊張されている様子。

しかしクラスが終わったあとの懇親会には大半の方が参加して、大いに盛り上がって終了した。今期のクラスははじめから一体感を感じる。ぜひよいクラスにしていきたいと思う。

帰りは電車に乗ることができたのだが、ホームを歩いていると、巨大なプーさんを発見。見ると外国人の集団が変なコスチュームで電車を待っている。異様な光景だったので、お願いして写真を取らせてもらった。

彼らはニュージーランドから来ている検疫官だそうだ。人生を楽しんでいますね～。

右京さんの「負けのち、全開」を読む

片山右京さんの話にしびれたということをブログに書いたが、早速、片山右京さんが書いている「負け、のち全開」を買って読んでみた。数時間で一気に読みきった。

　

スピードに魅せられてF1まで登りつめた右京さんは、F1の舞台で「順位をひとつ上げるのは想像を絶するほど大変だった。レーサー人生のすべてを否定されたような気さえした。」というように挫折を経験する。天才には勝てない、そう感じだそうだ。でも、負けを認めることで、開き直ることができた、と右京さんは語る。

さらに右京さんは「人間は、負けてからが勝負なのだと思う。負けを認めた後、自分の中でどれだけのエネルギーを生み出せるか、自分の気持ちをどれだけ奮い立たせることができるのか、そこからが本当の勝負なのだ。」と言う。

そして、今右京さんはご自身の事業やボランティアやレース参戦のほかに、世界最高峰の山々への登頂にチャレンジしている。

先日のセミナーでなぜ右京さんにあれだけ惹かれたのだろうか、そのヒントがこの本に隠されているのではないかと思い読んでみたのだが、以下の3つがその理由ではないかと思う。

ひとつは、自分の限界を超える領域にチャレンジし続けているからである。40才になっても「今の僕はどうだろう、自分にムチを打っているか？」と考え、新たなチャレンジをしているそうである。

もうひとつは、自分に対して素直で正直であり、その自分を隠そうとしないということである。「やってみたい」という思いが原動力になり、障害があってもそれを周囲を説得しながら実現していく。自然体で取り組んでいる点もすばらしい。

そして、もうひとつは人へのやさしさを強く持っていることではないか。前述のように敗北を知り、人の痛みや弱さを知ることで、他者へのやさしさの意識が高まっていらっしゃるのではないかと思う。

いずれも自分には足りない点である。学び取りたいと思う。

　

携帯粉砕&PC故障

グロービスが入っている近鉄新名古屋ビルのエレベーターに乗っていると手が滑って携帯を落っことしてしまった。すると偶然にもエレベーターのドアが開き、エレベーターとビルの間の3cmほどの隙間に携帯がスッと入ってしまった。「あっ！」と叫んだときには遅かった。耳をすませていると約 7秒後に「ガシャーン！！」という音が聞こえてきた。

ビル管理の方に見つけてもらうと脆くも破壊されていた・・・。

　

　

　

　　

さらに、仕事をしているとどうもPCが思うように動かない。インターネットに接続ができないのだ。いろいろな方法で直せないかやってみたのだがダメ。会社のITサポートの方に見てもらうと、どうやら中の部品が壊れているそう。

代替のPCを借りて仕事をすることになった。

実はこれがブログの更新が遅れていた原因なのです。不運って続くのですね。更新を待っていた方がいらっしゃったらお許しください。

　

　

祖父の一周忌

今日は祖父の一周忌である。1年は本当に早い。あれからもう1年経ったのかと思う。

祖父を良く知る方々にお集まりいただき、ささやかに一周忌の法要を終え、会食をする。

会食の最後に挨拶をしろと言われて以前ブログに書いた話をした。

話していて祖父が笑っている笑顔を思い出した。