最後に全体のプログラムを振り返り、何を得たのか、また、今後何を学び続けていきたいと感じたのか、ということを書いてみたい。
何よりもうれしいことは、2ヶ月弱共に釜の飯を食べた仲間ができたことである。特にコーチングし合うチームとなった仲間は本当に深く議論をしてきたので、今後も関係が続いていくと思う。このような縁ができたことが何よりも人生においての収穫である。
また、組織開発領域の知識レベルならばクラスの中でも一定以上のレベルにあり、クラスの中で違った視点の意見を出せるということを経験できたことは自信となった。逆に、知識や経験の薄い領域ではなかなか議論に入り込むことができず、得意領域を持っていないと世界では存在を示せないということを強く認識したことも学びの一つである。
従い、今後はまずは強みを伸ばすために、組織開発領域の知識・スキルについてはこれまで以上の力を注いで徹底的に磨いていきたいと思っている。
とは言え、多くのクラスを経験して、様々な領域への知識欲はまた一段と高まったように思う。今回学んだことを土台にしながらも、知識の地図を広げていきたい。
また、視点としては、常にビッグピクチャーを持つこと、そして、短期の業績(株価)向上に目を奪われるのではなく、長期的な価値創造につながるかを考え抜くこと、さらに、それを実現するために組織内外の人々との関係を良好に保つこと、これらの大切さを頭に叩き込まれた。これらの視点はこれまでも意識していたことであったが、改めてその重要性を深く認識することができた。
一方、世界の人々と十分なコミュニケーションを取るためには、自分の英語力はまだまだであることを痛感させられたというのが正直な思いである。議論のスピードが上がると、キャッチアップしきれず、後手後手になってしまうケースが何度もあった。慣れで改善されたこともあるが、まだまだ、英語力の向上が必要であり、今後も学習を続けていきたいと思う。
また、こちらに来て、仕事だけではなく、みんなが家族・友人・コミュニティを非常に大切にしていることを垣間見る機会があった。
わが身を振り返ると、仕事にかまけて、家族や友人に対して十分な時間を作れていないといいうことを感じた。コミュニティに関してはほとんど接点を持てていない状態である。このあたりは変えていかねばならないなぁということを感じた。
ここには書ききれないほどに、他にも得たこと、学んだことは多数ある。
きっと将来様々な局面で今回の経験が役に立つだろう。本当に人生の中でもかけがえのない2ヶ月間であった。
この2ヶ月を無駄にしないためにも、明日からの行動の中で、一歩一歩着実に学びを自らの行動に反映させていきたい。
最後にINSEADの創業メンバーの中心人物であるDoriot氏の言葉で、この留学記を終えたい。
"Without action, the world would still be an idea."
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