グロービス代表の堀義人が国際大学ビジネススクールの卒業生で祝辞を送ったそうだ。グロービス全社員が登録されているwaigayaというMLで報告されていた。内容が興味深かったので、共有したい。堀は以下の3つを伝えたそうだ。
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1)吾人の任務(Personal Mission Statement)を持つこと
僕は、米国の大学院を卒業する時に、「ヒト、カネ、チエのビジネスインフラを創り、 (日本)社会の創造と変革を継続的に行う」という吾人の任務を紙に書いた。この吾人の任務に従い、グロービスを創業し、ここまでがんばってきた。吾人の任務は、皆さんの困難や分岐路で大きな力となってくれる。是非、皆様には、吾人の任務を作り上げてほしい。
2)自分を知ること、心に素直に従うこと
米国の大学院で勉強していると、論理的にこれが正しいのだが心がどうもワクワクしないと感じることがあった。それ以来、僕は、素直に自分の感情の声を聞くようしている。今、自分は喜んでいるのか、悲しんでいるのか。 楽しいのか、辛いのか。このことをはっきりと知ることによって、自分が分かる。論理的な思考やフレームワークも重要ではあるが、皆様はこれらのことは国際大学で十分マスターされたろうから、 今後は、これらに加え、自分を知ること、心に素直に従うことをお奨めする。
3)リーダーになると決心すること
一昨年、昨年とダボス会議に参加した。マイケル・デル氏(PCメーカー デル創業者)やビル・クリントン元米大統領にお会いして感じるのは、勿論、コンセプトを作る力やコミュニケーション力も高いのだが、それ以上にリーダーたろうと決心をされていることこそが、彼らをリーダーの中のリーダーたらしめていると思う。21世紀は、環境問題、人口問題、食糧問題、科学技術の問題(暴走)などが懸念されている。国際大学大学院卒業生の皆様こそは、リーダーたろうと決心して良いアジア、良い世界、良い地球を創り上げていただきたい。
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特に3つめのリーダーたろうと決意することは難しい。自らの過去を振り返ると実は自ら手を上げて「リーダーをやらせてほしい」「キャプテンになりたい」ということを言ったことはないのだ。気がつくと「キャプテンをやらないか」とか「プロジェクトリーダーをやってみないか」という話がやってきていた。これは大変ありがたいのであるが、堀が言うように明確に「リーダーたらんと決心した」わけではなく、そのような役割が巡ってきたからその帽子をかぶっていたというのが正直な心境である。
これまではそれでよいのだ、と思っていたが、最近それではいけないのではないか、自らを一歩前に出すために「決意する」ということが必要なのではないか、ということを考えたりする。まだまだ人間として弱いのかもしれない。
今答えがあるわけではないが、もう少しこのテーマについても考えていきたいと思う。
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