井上陽介のブログ

キャリアセミナー新年会

去年の11月にキャリアデザインセミナーを開催したのだが、そこに参加したメンバーはその後継続的にメールやSNS等でやり取りをしていた。

そして、本日はその面々が集まり”ちょっと遅れた新年会”が開催された。会場はまたもや？「おかげや」さん。以前もブログで紹介したが相変わらずのおいしいお肉で大満足。(^^)

新年会では7人が集まったのだが、その面々はまだ会って2回目の方も多い。しかしながら、昔から知っていた仲間のような雰囲気でとても心地がよい。率直に、でも、温かく語り合う。議論ではなく対話である。

参加された方がうまくこの空気を表現されていた。

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内容のあるお話が盛り上がっただけでなく、みなさんのお人柄が作り出した心地よい雰囲気でしたね。

熱い話も誰かの独壇場になったり、バトルになることもなく、それぞれの考えをみんなが素直な心できき、また自分の考えに繋げ、ふわふわと膨らんでいく感覚でした。

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みんなそんな感覚だったのだろう。終了時、第2回の会が企画された。幹事は井上が担当する。

また、皆さんにお会いできることが楽しみである。(^^)

　　

先輩ハセベケン発見

本屋に立ち寄ると「ハセベケン」の文字が飛び込んできた！

これは人の名前、そして、東京都渋谷区区議会議員の名前である。ハセベケンさんが書いた「シブヤミライ手帖」という本にこの名前が刻まれていて、目に入ったのである。

実は、ハセベケンさんは私の先輩に当たる。何の先輩かというと幼稚園。以前のこのブログにも「おひさまの会」について紹介したが、この「おひさまの会」の先輩なのである。

本を読んでみると「おひさまの会」について書かれていてうれしい。(^^)

ハセベケンさんはモトモト博報堂に務めるサラリーマンであったが、周りに担がれ、また、一念発起して立候補し、渋谷区区議会選挙でトップ当選を果たす。

そのハセベケンさんが「シブヤの未来」や今の活動についてまとめているのがこの本である。

ハセベケンさんが思い描く理想の未来の渋谷は「バランスの取れた自然と建造物。街並みの中に公園がある。最先端と伝統が同居する。かっこよくてあったかい街」と書いている。その理想に向かって様々な活動を展開している。

例えば、グリーンバードプロジェクト。「美しい街は、人の心を美しくする」というコンセプトで渋谷の町の清掃活動をしている。そのほかにも、ヤクルトやヴェルディなどのスポーツチームと協働してふれあいの機会を作ったりするシブヤミライプロジェクト。そんな活動が紹介されている。

幼稚園の先輩がそんな活躍をしていることを知れて、読んでいてとってもうれしい気持ちになれた。

一方で「おひさまの会30周年の会」で挨拶したけどこの本を読んでたらもっと深い話できたのにと少しだけ残念な気持ちにもなる。

でも、きっと次会える機会があるでしょう。そのときが楽しみ！

*ハセベケンさんのホームページはこちら　

NHKスペシャルから移民について考える

NHKでやっているNHKスペシャル「世界3地点同時ドキュメント」を見たが非常に興味深かったので共有したい。

このドキュメントは、地球上のどこかで起こった出来事が、遠く離れた場所を揺さぶり、それが増幅しながらさらに全く別の場所へと連鎖していく、その様を世界の3つの地点で起こる一見つながっていないような出来事を追いかけながら、地球規模で巻き起こるうねりを記録していくという趣旨である。

今回のテーマは「移民」である。今回は主に3人の人々に焦点を当てていたのだが、1人目がエチオピアからイスラエルに移住する家族の長。もう1人がイスラエルからドイツへの移住を希望する若者。そして、3人目が両親がドイツに移住してドイツで生まれ育ったトルコ人である。

イスラエルはパレスチナ人が急激に増え、一方のユダヤ人は少子化が進んでいる。ユダヤ人の絶対的多数を維持するため、エチオピアに住んでいるエチオピア系ユダヤ人を優先的に受け入れる移民政策を実施している。あるエチオピアの家族はその政策に乗ってイスラエルに移民として向かうことを決意する。しかし、父親とその家族は認められるが、娘夫婦は移民として認められない。娘の夫がユダヤ系ではないからである。娘は家族が引き裂かれることに悲しみで涙を流す。一方で父親はイスラエルでのエチオピア系ユダヤ人に対する差別の現実やテロの状況は知らない。情報を得る手段がないからである。

ユダヤ人の若者は、イスラエルとパレスチナでの血で血を洗う対立を嫌ってドイツへの移住を決意する。そのことを母親に伝えるのだが、母親の親類はすべて第二次世界大戦でドイツで殺されている。母親は泣きながら息子の決意に反対を示すが息子の決意は揺らがない。しかしながら、この若者もドイツでの具体的なチャンスを得ているわけではない。また、ドイツでの移民の職業事情や扱いについてはほとんど無知に近い。

ドイツでは、国の少子化が進む中で積極的な移民政策を取っている。ただし、知的専門能力を持っている人は優遇されるが、それ以外の人は優遇されない。失業率が10%を超えるドイツでは、ドイツ人ですら仕事を得ることが大変で毎年15万人が海外に職を得るために移民をしている。過去、移民としてドイツの高度成長を支えたトルコ人移民も同様である。あるトルコ人の移民は過去5年間仕事がなく、失業保険で食べている。そして、それらの不満が鬱積しドイツ各地でデモが続いている。

それぞれ3人の現実を見るにつけ、国とは何か、国民とは何か、ということを考えさせられる。
グローバリズムが進み国と国を超える人々の移動は容易になり活性化している。先進諸国では少子高齢化に対応するため、労働力を移民によって確保しようという政策が取られていることがそれを後押ししている。

しかし、今回のドキュメンタリーでは、その過程で引き裂かれる家族、アイデンティティや尊厳を喪失する個人の存在が見えてきた。このような負の側面に焦点が当たっていたが、逆に、個人にとってどうしようもない現実を移民で国を移ることで改善がなされるという現実もあることは間違いない。
一方、国としても経済力を維持するためには人口減を食い止める必要があり移民政策は避けられない手段なのかもしれない。

国連移民レポートによると、日本は60万人を超える移民を毎年受入なければ今の労働力を維持できないと分析している。このレポートに対する反論は考えられる。例えば、「新・日本の経営」というアベグレン氏の本では、日本は移民を受け入れなくとも、定年の延長、女性の労働比率を高めることや産業用ロボットの進化によって十分な労働力を確保できる、という提言がなされている。

さて、日本はどちらの道を進むべきなのか。また、世界各国はどのような道を進むべきなのか。今私に答えはないが現実に目を背けずに考えていくことが大切なのだろう。

いずれにしても、大変興味深いドキュメンタリーであった。

　

レポート評価の裏話

本日は10月期のレポート評価にかなりの時間を使った。

前にも書いたがレポート評価にはかなり時間がかかる。一人あたり長いと1時間はレポートとにらめっこをする。平均45分だとしても25人分で19時間！

何よりも大変なことは集中力が必要なこと。この人はなぜここに引っかかっているのか、どんな思考回路のもとにこのような文章を書いているのか、を見ていく。気持ちとしては一気にやりたいのだが、数人やると集中力が続かなくなっていく。なのでトータルでは相当時間がかかってしまう。

評価をした上でシステムに入力しなければならないのだが、今期から新しいシステムが導入されていた。土曜日にそのシステムにアクセスしてみたら入力のやり方がかなり変わっていて書き込めない！

従い、受講生の方々には「今日にはアップします」と言っていたので、「すいません。数日遅れます。」というメールを送った。

段取りとしては、

　1）システムの使い方を理解する
　2）レポート評価を仕上げる
　3）システムに入力する

であるべきだったが、1）が抜けていて受講生の皆さんにご迷惑をおかけしてしまった。反省。

新幹線での隣の人の会話

最近、身近な人がグロービスを受講していたり、接点があったりすることがあって驚くことがある。年始に会った学生時代の友人はクリシンを受講していたそうだ。同じサッカーチームのチームメイトは先日グロービスの東京のセミナーに参加していたそうである。

私が入社した99年はグロービスは知る人ぞ知る存在だったが、かなり認知度は広がったように感じている。

そんなことを感じていた矢先、出張で名古屋から東京に移動する新幹線の中で、隣に座っていた同僚の二人が以下のような会話をはじめた。

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　A：「あした何してるの？」

　B：「いやー実はビジネススクールに行くんですよ。そのた
　　　めに予習しなきゃいけないんですよ。」

　A：「えっ？なにそれ？」

　B：「グロービスって言うんですよ。クリティカルシンキング
　　　っていうのを勉強しているんです。」

　A：「へー。いいのそれは？」

　B：「結構ためになりますよ。それと異業種の人たちと知り
　　 合えるのが面白いんですよね。」

　A：「へ～。」

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そして、Bさんはテキストを開いて予習を始めた。

隣に座ってる自分が講師であることを告げると予習もやりにくいだろうと思い、伝えることはやめておいた。

しかしこのような出来事が起こることを考えると、ずいぶんグロービスも世の中に浸透したものである。うれしいことだ。(^^)

　

キャリアセミナーから「カイゼンの心」を考える

本日は先日もブログでご案内したキャリアセミナーの開催日。実は前日の夜中25時ごろまでスライドを作成していた。

過去にGMS名古屋校やそれ以外の場所でキャリアセミナーのファシリテーターを5度務めているが、毎回スライドの修正を行っている。

昨日も前回のセッションを思い出し改善点を考えながら、スライドを変更しているうちに相当時間が経ってしまった。継続的にキャリアについて学習しているので、そこでの学びもスライドに織り込んでいこうと思うと、毎回修正作業に時間がかかってしまう。

しかしながら、とても大切な作業だと思っている。名古屋に来て、トヨタさんとの仕事をしての学びは”カイゼン”の重要性だ。当たり前でなかなかできないことなのだが、実行したら毎回反省しカイゼンしていくことが、クオリティを高める鍵であると思う。

さて、セミナーの方は無事終わり、アンケートの中でもポジティブな意見が多かったのでホッとしている。とはいえ、まだまだカイゼンできることは多いだろう。次に向けてそのポイントを考えておきたい。

＞参加された皆さま

お疲れ様でした！少しでも皆さんの生き方のヒントがあったらうれしく思います。忌憚ないフィードバックもいただければと思います。これからもよろしくお願いします！(^^)

　　

2/9パネラー紹介Vol.3：浅野さんの場合

2月9日（木）のセミナー「グロービス名古屋GDBA開校記念『MBAの力とは？若きマネジメント達の経営現場』」について、昨日と一昨日のブログで紹介した。

今回は以下のパネラーの方々のうち、浅野さんについてご紹介したい。

　株式会社Gaba　取締役COO　須原清貴氏
　欧州系自動車会社　ヴァイスプレジデント　森本將之氏
　アイリバージャパン株式会社取締役COO　浅野樹美氏

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■Vol.3／浅野さん

浅野さんは大学院を卒業後、東京ガスに技術者として入社する。東京ガス時代は研究開発に精を出していたのだが、徐々に新しい事業を起こしてみたいという興味が強くなっていったそうだ。

そして、社内で様々な工夫を凝らし、新規事業室に異動する。この異動までのプロセスは企業にお勤めの多くの方々にとって参考になることだと思うので、ぜひセミナー当日では深堀してお聞きしたい。

技術者としてのバックグラウンドなので、会議で新規事業の話になると話についていけなくなってしまったそうだ。そんなときにグロービス・マネジメント・スクールに出会う。そして、名古屋校で学んでいる受講生の方々同様、クリシンやマーケ、経営戦略等の科目を受講していく。

そして、ちょうど東京校でGDBAが立ち上がるという話を聞き、受講生仲間と誘い合ってGDBAに進学することとなった。

現在はGDBAを修了され、アイリバージャパンのCOOとして活躍されている。ちなみにアイリバージャパンとは、MP3プレイヤーを中核とした製品群を持つベンチャー企業である。アップルのiPODを敵に回し、日夜競争を重ねている。
このあたりの事業戦略やその戦略実現のためにどのような活動をCOOとしてしているのかという点についてお聞きすると非常に面白いので、セミナー当日お話をお伺いしたい。

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さて、3日間連続でブログでセミナーのパネラーをご紹介したが、いずれも負けず劣らずユニークでパワフルな方々である。どのようなセッションになるか今から楽しみだ。

ぜひ多くの方々にお集まりいただきたいと思う。

・詳細・お申込はこちら！

　

2/9パネラー紹介Vol.2：森本さんの場合

昨日のブログで、2月9日（木）のセミナー「グロービス名古屋GDBA開校記念『MBAの力とは？若きマネジメント達の経営現場』」についてご案内した。

今回のブログでは、以下のパネラーの方々のうち、森本さんについて少しだけ紹介したい。

　株式会社Gaba　取締役COO　須原清貴氏
　欧州系自動車会社　ヴァイスプレジデント　森本將之氏
　アイリバージャパン株式会社取締役COO　浅野樹美氏

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■Vol.2／森本さん

森本さんとお会いしたのはGMS名古屋校を立ち上げたばかりの2004年の冬だったと思う。大阪時代の同僚に紹介をいただき、当時から名古屋に在住だった森本さんとお会いした。

森本さんは現在、某欧州系自動車部品メーカーのヴァイスプレジデント及びグローバル営業統括部長として、名古屋、東京、そして、世界各地を回るグローバルビジネスリーダーとして活躍されている。

森本さんは昔からゼネラルマネジャーとして、経営者として仕事をしていきたいと考えていたそうである。大学卒業後、某住友系メーカーに入社し、当時はなかったMBA派遣制度を交渉して作ってもらいニューヨーク大学へMBA留学に行く。

MBA時代特に印象的だったのは、クロスカルチャーの中で議論する難しさと面白さだったそうである。

その後、カリフォルニア米輸入ビジネスをベンチャーとして立ち上げられ、その後某外資系コングロマリットに入社。同社ではシックスシグマのブラックベルトを取得し、世界各国で活躍された。

そして、現在のお仕事に到るわけだが、上記のように非常に多様なバックグラウンドの経験を持っている。また、昔は向こう見ずのところもあったらしい(^^;;が、今では多くの経験を得て非常に幅の広い視野、人間としての温かみを持たれていることをお話をしていると感じさせる。

経営者としてのキャリアを望まれ、その経験を着実に獲得された森本さんのお話を聞けることは個人的にも大変楽しみである。

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セミナーにご興味のある方はぜひお申込ください。

・詳細・お申込はこちら！

　

2/9パネラー紹介Vol.1：須原さんの場合

2月9日（木）に「グロービス名古屋GDBA開校記念『MBAの力とは？若きマネジメント達の経営現場』」というセミナーを開催する。

セミナーではパネラーとして、

　株式会社Gaba　取締役COO　須原清貴氏
　欧州系自動車会社　ヴァイスプレジデント　森本將之氏
　アイリバージャパン株式会社取締役COO　浅野樹美氏

のお三方にお越しいただく。モデレーターは私、井上陽介が担当。個人的にも非常に楽しみである。

さて、このブログではセミナーに先立ってパネラーの方々について少しだけご紹介していきたい。

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■Vo.1／須原さん

須原さんは現在、株式会社Gabaの取締役COOとして活躍されている。Gabaというと聞きなれない方もいるかもしれない。Gabaとはマンツーマン英会話スクールを展開している会社で、現在英会話業界において破竹の勢いで成長している会社である。

左のロゴを見たことのある方もいるかと思う。昨年には栄ラシック内に名古屋市で初の教室を出し、地下鉄広告でもGabaの緑色の広告を見るようになってきた。

須原さんは実は岐阜の出身であり、中部圏の縁も深い。私と須原さんがお会いしたのは数年前。とある会合に参加したところ、須原さんが登場し、その眼光の鋭さとエネルギッシュな雰囲気、そして、笑った時の笑顔に引き込まれたことがご縁の始まりである。

住友商事入社後、MBA取得のため、ハーバードビジネススクールに留学する。今でもそこで培われたネットワークが仕事で大いに役立っているとのこと。

その後、ボストンコンサルティンググループを経て、CFOカレッジというベンチャーの設立に参画する。私がお会いしたのもこのころだったと思う。その後、GabaへCFOとして入社することになるのだが、入社の経緯は、非常に面白い話なのでセミナー当日にお話しいただきたい。(^^)

そして、今ではCOOとして上場を目指し全社を統括している。

日本の大企業、外資系コンサルティングファーム、ベンチャー企業という多様なキャリアを積まれた須原さんは、その過程で多くの学びを得てきたそうだ。もちろん、MBAで学んだことがあったからうまくやれたこともあったであろうし、実際の経験の中から学習されたことも多いはず。

セミナーでは、ぜひ、このあたりを掘り下げてお聞きしたい。

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ご興味のある方はぜひお申込ください。

詳細・お申込はこちら！

　

多くの人に見てもらいたい映画「ホテル・ルワンダ」

ジェノサイドという言葉を耳にしたのは大学時代の国際政治のクラスである。ジェノサイドとは大虐殺を意味する。94年にルワンダのフツ族とツチ族という2つの民族が対立し、フツ族により100万人のツチ族が虐殺された。この話をクラスで聞き、強烈に印象に残っていたのがジェノサイドという言葉であった。

映画「ホテル・ルワンダ」はそのジェノサイドの渦中でのストーリーである。

この映画は、ホテルのマネジャーとして働いていたポールという人物が、この大虐殺の最中、ホテルに逃げ込んだ1,200名強の人々の命を救った出来事を綴ったドキュメンタリーである。この出来事を契機に主人公であるポール・ルセサバギナは「アフリカのシンドラー」と言われる人物となった。

映画では、エスカレートしていく民兵の様子、恐怖に打ちひしがれる人々、西側諸国のアフリカへの無関心、そして、そのような中で一人立ち向かう主人公について丹念に描かれている。同映画は高く評価されており、2004年のアカデミー賞では主演男優賞、助演女優賞、脚本賞にノミネートされた。

しかし、実はこの映画、日本では配給会社が決まらずに公開がされないこととなっていた。その事実を知った若者が「日本公開を応援する会」を発足し、ブログやSNSを活用して署名活動を展開。4000通を超える署名を集め、日本で公開することが決まった。
このようなネットを使った草の根の活動がムーブメントを生み出し、企業を動かしていくという出来事は、企業から消費者である個人へのパワーシフトを感じさせてくれる。個人的には大変うれしい出来事である。

さて、映画の内容をここで詳しく語ることはこれから見る人に失礼なので、感想だけ以下のように簡単に伝えておきたい。

見ていて、悔しさや悲しさ、怒りから恥ずかしながら涙が出てきた。しかし、その中で、家族のため、そして、周囲の人々のために知恵と勇気をふりしぼり行動する主人公に胸を打たれる、強烈に感動でき、考えさせられる映画であった。

今後、順次全国で公開される。公開予定などは以下のHPで確認することができる。ぜひ、多くの方々に見てもらいたい映画である。

・ホテル・ルワンダ公式ページ