中部圏の就職支援会社大手の名大社さんの取材を受けることになった。もともとの縁は名大社の方が私が担当しているクリティカルシンキングを受講したことである。そのご縁がキッカケで名大社さんの学生向けのイベントでセミナー講師をさせていただいたこともある。
その名大社さんが10月1日からスタートする中途採用を検討している個人向け情報サイト「転職ナビ」に私を一識者として起用いただけることとなり、記者の方にお越しいただき、約1時間半に渡って取材を受ける。
その中でいくつかお答えしたポイントを以下で紹介する。
-----------------------------------------------------
■ビジネス社会を生きていく上での求められているスキルとは?
スキルの前に申し上げなければならないのがウィルです。つまり本人の意思・動機ですね。価値観と言ってもよいでしょう。
人間は自分の意思や動機に直結したこと、すなわち、やりたいと思っていることを仕事にする方が、やりたいと思っていないことを仕事にするよりも力を発揮します。ですので、企業で活躍することの第一歩としては、自分の意思や動機、価値観と直結した仕事を選び、高いウィルを維持できているかということを日々確認する必要があります。
一方のスキルですが、大きく3つあります。一つは知識です。知識は専門知識と経営知識に分かれます。専門知識とはその業界で求められる知識です。一方で我々は企業に身をおいて働いているわけですから、企業経営に関するヒト・モノ・カネの知識を持っている必要があります。
もう一つが思考力です。今何が問題になっているのかという本質を捉え、そこから解決策を導き出していける力です。論理的思考力をベースとして、問題を発見し解決を立案していく力は必要不可欠です。
そして、3つめが対人力です。ビジネスは団体戦という言葉があります。つまりビジネスで一人で出せる成果の大きさは知れており、多くの人を巻き込んでいなかいと大きな成果は出せないということです。ですから、周囲のメンバーに的確にコミュニケーションをして、動いていってもらう必要があります。高い対人力があれば、組織として大きなことが実行ができるようになります。
このような知識・思考力・対人力の3つが今のビジネスパーソンには求められています。
■そのために何をしていくべきか? 日々、何を学んでいくべきか?
知識については徹底的に本を読むことが重要です。私は毎週3~5冊は本を読んでいます。小さな行為ですが、それを積み上げることが知識を積み上げていくためには重要です。
思考力はトレーニングすることで鍛えられていきます。ではどのように鍛えていくのか。思考というのは実は知らず知らずに癖があるのですね。ゴルフのスイングでも自分には知らず知らずに癖が生まれています。それと同じように思考の癖というものがある。だからこそ、その癖を人から指摘されないと気づけない。我々のスクールのクリティカルシンキングではその「思考の癖」に気づいてもらうように設計しています。講師や共に学ぶ仲間から思考の癖を指摘され、気づき、矯正していく。そのようなプロセスを通じて徐々に高い思考力が得られていきます。
対人力を高める方法は2つあると考えています。一つは徹底的に実行してトライアンドエラーの回数を増やしていくこと。その中で徐々に自分なりの型ができていきます。もう一つは仲間と議論していく過程で身に付けていくこと。議論をしていくと、どのように周囲を説得していけばよいのかが見えていきます。実は我々GMSのクラスでは常にそのトレーニングをやっているわけです。私はこの会社をこのような方向性にもっていくべきだと思う、ということをクラスメートに説得していく必要があるわけですから。
このように知識・思考力・対人力を高めていくことが可能です。
-----------------------------------------------------------
これもお話しをしたことの一部である。全貌は完成する転職ナビで確認できる。
どのようなサイトになるか楽しみである。