井上陽介のブログ

GDBA名古屋、始動

いよいよGMS名古屋校においても、GDBA（グロービスオリジナルMBAプログラム）をスタートさせていく。

本日はそのGDBAプログラムのオープンフォーラムであった。堀のスピーチでGMSの方向性やGDBAについて説明を行う。50名弱の受講生の方々にお集まりいただき活発な意見交換がなされた。

その後、グロービスでの懇親会、さらに「あぶりやsakuraya」での二次会に行く。二次会には約20名の方々にお集まりいただき、GDBAをはじめ、様々なテーマについて語り合った。

帰り道、歩きながら、名古屋にグロービスを出そうということを決めて、名古屋にいらっしゃった受講生と初めて飲んだ3年前の夜を思い出した。あの日も熱かった。今日も熱かった。このような経験を得れることは本当にありがたい。そう感じていた。

＞お集まりいただいた方々、本当にありがとうございました。また、お忙しい中参加でいない方もいらっしゃったことと思います。

ぜひ、よりよいプログラムにしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

勝ちに見放される

本日はフットサルに行く。前回の反省から、少しずつ体を動かすようにしていた。
と言っても、腕立てと腹筋と階段の上り下りぐらいではあるが・・・。

前回と比べると相当動けた感覚がある。個人としては致命的なミスもなかったし、逆にチャンスを作るパスを出せていた。

チームは前半に先制して1-0でハーフタイムを迎える。さらに後半に入るともう一点追加、2-0。ずっと勝利に見放されていたチームに勝てるのではないか、という思いがよぎる。

しかし、フットサルの神様はそんなに甘くはなかった。 味方同士で交錯したところの隙をつかれて1失点。さらにフリーキックから直接決められて2-2。同点。

何とか引き離すために攻め込んだが相手ゴールのポストにはじかれること3回。残念ながらそのままタイムアップを迎えた。

「勝てる」と思った瞬間から油断が生まれる。終了のホイッスルが鳴る前まで油断は禁物。当たり前のことを当たり前のように感じた。

しかし、勝てない。フラストレーションがたまるなー。

　

大前研一氏「ザ・プロフェッショナル」から先見力について考える

先日のブログでも少しだけ触れた大前研一さんの「ザ・プロフェッショナル」を読み終えた。

大前さんの本で印象深いのは「サラリーマンサバイバル」。この本を前職の会社の寮で読んでいたことを思い出す。それは98年ごろだったので、今から7年以上前のことになる。この本を読み終え、自分のキャリアは自ら創らなければならないのだ、ということを強く感じた。

その後、様々な経験を重ねてきた。グロービスへの転職、大阪オフィスの顧客基盤の拡大、名古屋オフィスの新規立ち上げ、クリシン講師などなど。

その原点を創ったのは、「サラリーマンサバイバル」だったかも知れない。その後、大前さんの本はいくつも読んでいる。「企業参謀」「質問する力」「新・資本論」など。

それらこれまでの大前さんの考えの集大成と言えるのがこの「ザ・プロフェッショナル」であろう。プロフェッショナルとは「感情をコントロールし、理性で行動する人です。専門性の高い知識とスキル、高い倫理観はもとより、例外なき顧客第一主義、あくなき好奇心と向上心、そして、厳格な規律。これらをもれなく兼ね備えた人物」と定義し、

　－先見する力
　－構想する力
　－議論する力
　－矛盾に適応する力

というプロフェッショナルに求められる能力について解説している。

その中で私が注目したいのは「先見する力」である。大前さんは21世紀は「非常識と突然変異の時代」と言い、20世紀の常識は通用しないと言い切っている。だからこそ、20世紀の学習をアンラーンし、常識を疑い、既存の知識を捨てることが必要である、と語る。

そして、この”非常識と突然変異”のジャングルを生き抜くためには、気概を持って前人未到の世界に踏み込んでみて、そのジャングルの掟を身を持って学ぶのが一番早い、と言うのである。

戦略論の大家である大前さんが、既存の枠組みを捨て、まずは経験してみろと語りかけているのは注目に値する。しかし、ただ単に飛び込めばよい、とは言わない。ジャングルへの一歩を踏み出す時、想定した仮説を軸足に、しつこく試行錯誤する姿勢、周囲を圧倒するほどの執着力が重要であるというのだ。

飛び込む勇気と武器としての仮説立案力（論理思考）、そして、執着心、これらを持ち合わせることが先見力を高める原動力となるのだろう。

　

某社研修所で聞いた涙エピソード

昨日、今日と某社の研修だったのだが、泊まりだったので、昨日の夜は受講者の方々と飲みに行った。そこで「仕事で涙を流した経験」について盛り上がった。先日このブログで私の「仕事で涙を流した経験」について書いたが、今日はある研修受講者Aさんの涙エピソードを紹介したい。

～～～～～～～～～～～～～～～～～～～
Aさんは留学経験もまったくなく英語がからきしだめだった。そんなAさんがアメリカに赴任することになった。アメリカに駐在になった際のAさんの英語のレベルは中学生英語で、「What do you think？」すら聞き取れず、現地のスタッフからは「コイツ大丈夫か？」という目で見られていた。

それでも、アメリカ人、インド人、タイ人など10名弱のチームを任される。英語が少ししゃべれるようになっても部下育成ができるほどのコミュニケーション力はない。そこで、片言の英語で、

「日本には子供はおやじの背中を見て育つ、ということわざがある。間違っているかもしれないが、俺は俺が正しいと思うことをやる。だから、とにかく俺の背中を見ろ」

と言って、行動で示そうと努力をした。

それから3年間、ある仕事をアメリカ単独で行えるようにするプロジェクトのために全米中を駆け巡った。必死で駆けずり回っているうちに、赴任期間はアッという間に終わってしまった。
　　　
任期終了を前に、英語の問題もあったので部下には何も教えてやれなかった、と感じていて申し訳ない、と思っていた。すっかり「俺の背中を見ろ」なんて言っていたことは忘れていた。

そして、アメリカでの職場を去る最後の日、あるアメリカ人の部下が握手を求めてきて言った。

「Aさん、ありがとう。私はあなたの背中を見て育ちました。」

その言葉を聞いて自然と涙が出てきた。
～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～

この話を聞いていて

　－Aさんの異国の地でのご苦労
　－そのような逆境でも信念を持ってやるべきことをやるAさんの姿
　－そして、その姿を見て国籍に関係なく尊敬の思いを伝えるアメリカ人

それらのイメージが一気に沸いてきて、感動してウルウルっときてしまった。

人の熱意は国を超える、ということだ。

これからも、多くの方の涙エピソードを聞いていきたい。

　

ブログ10,000アクセス！

我がブログへのアクセスが先日1万件を超えた！パチパチパチ！

ノリと勢いでブログ作ってから4ヶ月ほどでの到達となる。1日多いときには200件程度、少ないと50件程度のアクセスを重ねてきた。

ブログの世界で、1万アクセスという数字がどうかというと実はまったく大したことはない。某IT系の社長のアクセスは1日10万を超えるというし、1週間で1万アクセスを超えるブログも多数ある。

そのようなメガブログと比較するとまだまだ未熟である。しかしながら、手探りでスタートし、特にブログランキング掲載やトラックバック作戦等のアクセス数の増加策を取らなかったわりには、まぁまぁの出来ではないかと自己評価している。

　

これからもブログのアクセス数にはそれほど囚われずに、自分の素直な思いや考えを書いていきたいと思う。そして、できれば読み手の方々に少しでも学びを得ていただけるような内容を目指していきたいと思う。

今、私が感じているブログの一番の効用は「文章を書くという行為を通じての自己成長」である。ブログのおかげで、考えが整理されていくし、自己理解が深まっていく。

できれば、さらには読んでくれた方々の学びとなればうれしいが、その領域にはまだまだ程遠い。精進が必要である。

これからも、ブログを通じて自らを成長させていきたいと思う。

Being東海版にも登場

先日お伝えしたようにBeing関東版にグロービスの記事が掲載されて、その中に登場させてもらった。（関連ブログはこちらとこちら。）

その記事を転用して10月24日発売のBeing東海版にも登場させてもらった。劇団ひとりが表紙を飾っている版である。

ご興味のある方はぜひ手にとってみてください。

そういえば、関東版をご覧いただいたある受講生からは「もう少し大きな取り扱いだったらよかったですね。」というご意見をいただいたが、こればっかりは先方が決めることなので仕方ないと思っています。まだまだ精進が足りないということでしょう。

　

■ご案内　

さて、これに関連してグロービスのスタッフ募集についてご案内します。

おかげさまで順調に成長しているグロービス・グループ。ビジョンに向けてさらに多くの仲間を増やしたいと考えていまして採用セミナーを開催します。

名古屋は11月27日（日）に実施するのでご興味のある方はぜひお越しください。

・詳細・お申込はこちら：　
　http://www.globis.co.jp/jobs/job_list/seminar.html

　

キャリアをみんなで考える

本日は以前このブログでも案内したキャリアデザインセミナーを開催した。20名を超える方々に今回はお集まりいただき、約2時間のワークショップを行った。

キャリアを考えていく上で、ご自身の価値観を見つめることは重要なステップである。その価値観がご自身のベースだからである。今回のセミナーでは、いくつかのワークショップを行いながら、ご自分が大切にしている価値観を浮き彫りにさせていく。

ワークショップを重ねていくと、参加者の中で信頼関係が徐々に生まれていく。すると、最初はあった緊張感が薄らいでいき、参加者の皆さんの表情も笑顔に変わっていった。

今回の2時間のセッションで、ご自分のすべてを把握できるとはとても思えないが、ひとつのキッカケにはなったのではないだろうか。

参加者の方からは、

　－期待以上に自分のことが理解できた。
　－短い時間の中で、最大限に自己分析することができました。
　－楽しく盛り上がりました。
　－やりたいことがより明確になりました。

といった声をいただけた。ただ一方で、時間が短かったという声やもっと具体的なキャリアアップの手順を知りたかったという声もあったので、次回に向けてしっかり反省していきたい。

ワークショップ後の懇親会では、ビールを片手にざっくばらんに語り合うことができて、よい時間を過ごすことができた。

特に心に残っているのは、ある参加者の方がおっしゃっていた以下のような話である。

「以前はパソコン教室のインストラクターをやっていた。受講している人を観ていると明確な目的意識を持つ人は着実に学んでいくのだけれども、みんながやっているからという程度の動機ではじめる人はまったく上達しないんです。」

まったくその通りだと思う。

まずは自分が何をやりたいのか、ということが土台にあるべきである。そして、その上にスキルや知識を乗せていく。遠回りのようだが、実はこのようなステップの方が結果的には成果につながりやすいはずである。

その意味でも、自分が何をやりたいのか、を考えていくプロセスは非常に重要である。今後も今回のような機会をできるだけ増やしていきたい。

＞参加された皆さん、お疲れさまでした！(^^)！

　

11/15 「MOTセミナー：技術者に求められるもの」開催！

11月15日に「技術者に求められるもの　～技術者のための経営論：MOT」と題してセミナーを開催する。

セミナーのパネラーのお一人は熊谷卓也氏。ソニーのエンジニアとして活躍の後、MITに留学され、現在は株式会社アイディーエス代表取締役社長として活躍されている。熊谷さんはソニー時代にはベータの開発に携わっておりVHSとのデファクトスタンダード獲得戦争の渦中にいらっしゃった方である。また、近年にはソニー向けにネット上でのリバースオークション形式資材調達システムを日本で初めて導入している。

　

もうお一方は、遠藤功氏。遠藤さんは三菱電機、戦略系コンサルティングファームを経て、現在、株式会社ローランドベルガー共同会長および早稲田大学ビジネススクール客員教授として活躍されている。数多くの企業に対するコンサルティング経験を有しグローバルに通用する競争力獲得を目指す日本企業に対して様々な支援をしている。最近では「現場力を鍛える」「見える化」といった書籍を出版されており、大変著名な方である。

　

この豪華なお二人に名古屋までお越しいただき「MOT（Management of Technolgy：技術経営）」に関するセミナーを開催する。

「技術者のための・・・」というタイトルではあるものの、技術者の方だけではなく、技術を活用してビジネスを展開する会社の所属されるあらゆる方々にとって、学びのあるセッションになることと思う。

ぜひ多くの方にお集まりいただきたい。

----------------------------------------------------------------

■日　時：　2005年11月15日（火）　19時00分～21時00分
■場　所：　グロービス・マネジメント・スクール名古屋校
■定　員：　100名（先着順）
■参加費：　一般3,000円、受講生2,000円

＜詳細・お申し込みは以下のURLからお願いいたします＞
http://www.globis.co.jp/gms/school/event/gs051115.html

----------------------------------------------------------------

四季の心

マスヤさんにお邪魔した際に、マスヤさんの脇にある益屋茶房に入ってお茶をしていた。ここのみたらし団子が有名ということでいただいていたのだ。

そのお茶屋で三重県硬筆習字発表会がされていた。その中に非常によい言葉があったので紹介したい。

-----------------------------------------------------------------------

ひとに会うときは
　春のように
　　暖かい心で

しごとをするときは
　夏のような
　　情熱的な心で

物事を考えるときは
　秋のような
　　澄んだ心で

自分をいましめるときは
　冬のような
　　厳しい心で

　　－村田　丘子

　

　　

　

　

-------------------------------------------------------------------------

中村文昭さんのクロフネに行く

マスヤさんでのセッションを終え、マスヤ坂本さんに駅まで送ってもらい、駅で一仕事を終えて向かったのはクロフネである。先日中村文昭さんのセミナーに参加したがクロフネはその中村さんが経営するレストランである。伊勢に行く機会があればぜひ行ってみたいと思っていたのだ。

お店に着くと店員さんが笑顔で迎えてくれる。席につきメニューを見ると「坂本龍馬ビール」というモノが！早速オーダーさせてもらった。

　

　

　

食事の間、店員の方が席に来ると話しかけてきてくれる。スタッフの右京さんはなぜこのレストランで働いているのか、その過去を話してくれた。お兄さんが結婚された際にこのレストランで結婚披露パーティを行なったそうだ。それも東京に住むお兄さんには秘密でお母さんが企画したサプライズパーティーだったそうだ。
そのパーティーに感動して、ここで働きたい！と思い、最初はアルバイトから入れてもらい、今は正社員として働いているそう。

また、店長さんも挨拶に来てくれて、さらに「一階に良いオルゴールがあるんですよ～。」なんて言いながらカウンターに誘ってくれて、そのオルゴールを聞かせてくれる。そのほかにも「カウンターにあるランプはどうやって手に入れた」とか「結婚式の場合はこんな風に演出するんですよ」なんて話をしてくれる。

　

　

店員の皆さんとのコミュニケーションで心がおなかいっぱいになる。クロフネの強みは我々顧客と”心のつながり”を生み出せるスタッフがいることなのであろう。それがあるから多くの方々がこのお店に集うのだろう。そして、それを生み出しているのは中村文昭さんという人物が中心にいるからである。

おなかと心がいっぱいになるだけではなく、お店のあり方という点でもよい勉強をさせてもらった。感謝！