井上陽介のブログ

7月期クリシン最終回

7月期のクリシンも気がつけば第6回。つまり最終回である。

受講生の皆さんにとっても、長いようであっという間の3ヶ月間であったと思うが、講師である私にとっても同様であった。

今日のクラスの最後に以下のようなことをお伝えした。

「クリシンで学んだことは論理的なコミュニケーションや問題解決のスキルである。まだまだ、経営という分野で学ぶ範囲は広い。さらなる自己研鑽を図るためにグロービスをうまく使ってほしい。
また、クリシンで学んだようなスキルを得て満足しないでほしい。そのスキルを用い、熱いハートを持って実践してほしい。実践こそに意味があるのだから。」と。

その後の懇親会では大いに盛り上がり、最後まで残ったメンバーは2時近くまで飲むことになった。

帰られる人、一人ひとりの方と握手をして別れた。その握手で私の思いが少しでも伝わればと思いながら。

＞7月期のクラスの皆さん、お疲れ様でした！また、お会いしましょうね！(^^)

知行合一

今日はクリシンのクラスの5回目である。5回目のテーマは前回に引き続き「問題解決」であった。

クラスを終え帰り際にある受講生の方に声をかけられた。その方が「今仕事でクリシンで学んでいる手法を使いはじめているんです。それで、あるトラブルがあってそれをこれまではあまり深く考えずに対処療法的に対応していたんですが、クリシンで学んだ手法を使って考えていくとこれまで見えなかった解決策が見えてきたんです。」とおっしゃっていた。

これほど講師をしていてうれしいことはない。新しい考え方を学ぶことや思考パターンを変えるだけでも意味があるとは思うが、やはりそれをビジネスの現場で使ってもらいたい。

「知行合一」という言葉がある。王陽明の言葉である。この言葉は、知識や行動は本来は一緒であり、知っただけで行わないのは真に知ったとは言えず、真の知は実行が伴うものである、という考えである。つまり、知識と行動は一体でなければならないということである。

知だけに頼ってはならない。行動があってこそ、人間が成長するのである。

プレゼンテーションの重要性

ジョン・F・ケネディは「The only reason to give a speech is to change the world.」と言った。つまり、スピーチする目的は世界を変えることだ、というのだ。

世界を変える。言うことがでかい。でも、伝える立場からするとそれだけの思い入れや強い気持ちを持ってスピーチに立ちたいものだ。そのためには、スピーチの技も磨いていく必要がある。場数も踏む必要がある。

私はプレゼンテーションは、聞き手の行動を変えていくこと、だと考えている。聞き手のうち一人でも多くの方々の行動が変わり、そして、世界が変わる。そんなプレゼンテーションができるようになりたい。そう思う人は私に限らず多いだろう。

なぜ、そんなことを思ったのかというと、本日は名古屋校でビジネスプレゼンテーションとビジネス定量分析の科目説明会があったのだ。 そのプレゼンのスライドを見ていて、改めてプレゼンの技を磨く重要性を感じたからである。

クリシン体験セッション＠名古屋

本日は「クリティカルシンキング体験セッション」のファシリテーターを務める。この体験セッションは、人材育成ご担当者様向けにクリティカルシンキングのエッセンスをご理解いただくために開いている。

おかげさまで今回も多くの方々にお集まりいただいたのだが、その中になんと”神戸”から参加された方がいらっしゃった。神戸からは新幹線で時間的には約1.5時間、コストもかなりかかる。それでもわざわざ名古屋までクリシンを学ぶために参加いただいたのだ。驚きとともに大変ありがたい。

そんな方々であるからセッション自体は非常に盛り上がり、2時間もアッという間に終わってしまった。アンケートの満足度も大変よかったので、参加者の方々にはご納得いただけたのではないかと思う。

アンケートには、

　－クリシンの重要性と面白さを実感できた
　－（自分自身の）物事を捉える観点の狭さを痛感した
　－リーダーにとって、論理思考力が必須条件であると認識した
　－感度の良い切り口を考えることの難しさを実感した

といったコメントがあった。

私は、クリシンで学ぶ「コミュニケーション力」や「問題解決スキル」は、これからの厳しい競争環境の中で働くビジネスパーソンにとって間違いなく必須になると考えている。もちろん、論理だけでは人は動かせないことは重々承知であるが、論理がなければ話も通じないであろう。少しでも多くの方に学んでもらいたいと思う。

クリシン4回目を終える

本日はスクール、クリティカルシンキングの4回目である。折り返し点を過ぎた。テーマも3回目までは論理思考の基本及びコミュニケーションであるが、4回目は問題解決に入る。取り扱う演習の難易度も上がってくるので、講師としても気合を入れて準備をする必要がある。

実は前日はあまり眠れなかった。夏休みもありレポート評価の一部が残っていて、それを仕事が終わったあと家でやっていたのだが、結局かなり遅くまでかかってしまったためだ。

レポート評価には相当エネルギーがかかる。1名あたり1時間弱かかっているので膨大な時間である。もう少し生産性を上げるよう工夫していきたいと思っているがなかなかできていない。反省である。

クラスは活発な意見交換ができて無事終えた。その後例によって懇親会に向かった。今日はくるるでの開催である。懇親会は楽しく飲んでいたのだが、睡眠不足の影響もあって後半は意識が飛んでしまった。まだ、時差の影響も少し残っているのだろう。
一緒にタクシーで帰ったO村さんにはご迷惑をおかけしたと思う。失礼しました。

意見の対立と感情の対立

今日はクリシンのクラスの3回目である。2回目と3回目の間にWEBアンケートを活用して受講生の方々の声を伝えていただいく。グロービスのクラスは講師が作るのではなく、受講生の方々と一緒にクラスを作り上げいくので、受講生の方からのフィードバックをもらえると大変参考になる。その声を参考にしてファシリテーションのやり方を変え、受講生の方にとってよりフィットするように変えることができるからだ。

今回のクラスもいただいた受講生の声を反映させるように進めていった。

3回目ともなると受講生の中でも人間関係がかなり生まれているので、コミュニケーションが円滑に進み、かなりやりやすくなってくる。今回のクラスもかなり活発な意見交換ができたいと思う。

今日のクラスを終え懇親会に向かったのであるが、受講生の方から「クリシンで学ぶことは役に立つのだが、権力を持っている上司で論理ではなく感情的に意見をつぶされる場合はどう対処すればよいのか」という質問があった。

これは非常に難しい問題ではあるが重要なことは”意見の対立”と”人間関係や感情の対立”を別に分けて考えるべきということである。前者は論理の世界なのでクリシンで学ぶことが十分に生かせると思うが、後者はクリシンだけではだめなのだろう。心理学や組織行動学という分野についての知見が必要になるはずだ。

それらについてバランスよく学んでいけると「論理的に、かつ感情的にも合意できる結論を出す（コンセンサスを作る）」ということができるようになるはずである。

ドナルド・バーの挑戦

ドナルド・バーという人物をご存知であろうか？

クリシンを受講した方ならば皆さん知っていると思うがPeople Express航空の創業者である。People Express航空は80年代前半にベンチャーとしてアメリカ航空産業に参入し急成長をしたが、あえなく他社に買収されてしまった航空会社だ。グロービスのクリシンのクラスでは6回目にPeople Experessのケースを使って学習する。

People Express航空を売却後ドナルド・バーがその後何をしているのか、ほとんど情報を得ることがなかったのだが、先日読んだ「ハーバード流第二の人生の見つけ方」という書籍の中にバーが登場する。

この本では、ハーバードで行われているキャリアについて考えるワークショップの内容を紹介しているのだが、その中の一つにこのドナルド・バーのキャリアを題材にして考えるセッションがあるそうである。「ドナルド・バー」という名前を発見した時には昔からの仲間に出会ったようななんとも言えない感覚になってとてもうれしかった。

そして、何気なくYahoo!!に行って「Donald Burr」と入力して検索すると「オンデマンドのプライベートジェット機、就航間近」という記事がひっかかった。記事の中を見てみると「People Expressの創立者Donald Burrが立ち上げたPogo Jetは、4人乗りの飛行機を間もなく就航させる予定」と書いてあるのだ！！

さすが、ドナルド・バー。ずっと航空業界で新しいベンチャーを立ち上げるチャンスを探っていたのだろう！「Jack Welch（前General Electric CEO）の個人飛行機旅行とは異なる。低価格でプライベートジェット旅行ができるようになる」なんてコメントもバーらしい。People Express航空での成功と失敗の経験を糧に今回のチャレンジをぜひ成功させてもらいたい。

グロービスでの学びが経営の現場で使えるという声

今日は非常に長い一日だと覚悟して朝を起きた。昨日も結局レポート評価があって寝れたのが2時ぐらいであったが、今朝は7時ごろには起き準備をして会社に向かった。

今日はまずはエグゼクティブプログラムの2日目の準備である。これはスタッフの谷口を中心に進めてもらったので私が動くことは少ない。ただ、お客様を迎えたり、講師を担当される遠藤さんをお迎えしたりバタバタと動いていた。遠藤さんはローランドベルガーの協同会長であり、早稲田大学教授の遠藤功氏である。遠藤さんが書かれた「現場力を鍛える」はビジネス書としては異例のベストヒットとなっている。04年3月に名古屋でのセミナーにお越しいただいて以来、かわいがっていただいている。今回のエグゼクティブプログラムもそのご縁があって講師をお願いしご快諾いただいた。

午後になるとスクールの説明会が開催される。これまで名古屋の説明会はすべてプレゼンをしているが、慣れているとはいえ少しだけ緊張をする。ご挨拶をするとともに、クラスさながらにクリティカルシンキングの体験セッションも担当する。

説明会を終えると、夜のクリシンのクラスの準備を始める。今回はクリシンのCクラスで本来は私の担当ではなく別の平井講師の担当クラスであったのだが、事情があり平井講師が名古屋にどうしてもこれないため井上が担当することになった。クラスは思った以上にすんなりとクラスの雰囲気に入り込むことができ、とてもよい感じでクラスが進んでいく。結局25分オーバーでクラスを終えた。

クラスを終えるとCクラスの受講生の皆さんと懇親会のために「ぶかんど」というお店に向かった。クラスを終えた後の懇親会はとても楽しい。昔、サッカー部時代に試合を終えた後に飲み会に行った時の感覚を思い出す。試合であのシーンはこうしたほうがよかった、ということを語り合うように、クラスであの発言はもう少しだった！なんてことを語り合うのだ。こう書くとまじめ一辺倒のような感じであるがぜんぜんそんなこともなく、和気藹々と笑いながら話し合う。

クリシンのCクラスにはDETOの社長である恩田さんがいらっしゃりいろいろと話をする機会があり非常に面白かった。恩田さんご自身が2代目として会社を継がれ、倒産の危機もありながら、いよいよ今年の上場をひかえるまでに会社を成長させたご本人である。ご自身でも岐阜を中心に500名を超える経営者の方々の教育をボランティアでやっていらっしゃるそうだ。恩田さんは京セラの稲盛さんが主催する盛和塾でも学んでいらっしゃるそうである。そのような方が我が担当クラスにいらっしゃるということでとても不思議な感覚である。その恩田さんから「グロービスの学びは経営の現場でも使える」とか「できれば社員はこのようなスキルを身につけさせたい」という言葉をいただけ、「あーこの仕事やっててよかった！」と強く感じた。

私自身、経営ということに強い興味を持ち、グロービスへの接点を持ち始めた。そして、自らグロービスという組織でマネジメントを経験してきたが、その経験を振り返るとグロービスが提供するコンテンツでの学びは大きい。そして、DETOの恩田社長も経営の現場でグロービスで学んだことを実際に使っていただきモノを考えるようになっているそうである。もちろん、恩田さんだけではなくそのほかの多くの受講生も同じような感想を持っていただいてるのではないか。ならば、できるだけ多くの方にこのような学びの輪を広げていきたいと改めて思う。

懇親会は12時前ぐらいに終わり、明日から社員旅行で沖縄に向かうこともあり、今日は終電に乗って家に帰ることにした。

家に帰ると中学からの友達であるいっちゃんから暑中見舞いのオリジナルCDがきていた。サンキュー、いっちゃん！(^^)！

　

　

あ、それとうれしかったのは、思った以上にこのブログを多くの方々にお読みいただけていることである。今回もクリシンCクラスの数名の方から「読んでいます！」という声をかけていただいた。ありがたいことである。引き続き、楽しみながら書いていきたい。

エグゼクティブ・プログラムとレポート

今日は「エグゼクティブプログラム」の初日であった。エグゼクティブプログラムとは通常のスクールとは違い対象者を部長クラス以上に絞り込み提供するクラスである。昨年11月に開催して非常に好評だったので再度開催することになった。

ちなみに東京校、大阪校では「グロービス・エグゼクティブ・スクール（GES）」を10月から開催する。このGESも対象をある階層以上に絞り込んだプログラムである。このGESは今のところ非常に多くの方に申込をいただき、クラスを増設することで対応することが決まっている。ある一定の階層以上の方々向けの能力開発の必要性がかなり高まっていることがうかがえる。

今日のクラスは、お集まりされた方々は非常にしっかりと予習していただいており大変盛り上がっていた。クラス終了後はキャッスルプラザホテルでの懇親会に向かった。懇親会ではリラックスした雰囲気でざっくばらんに様々なことについて語り合った。明日は2日目が開催されるので、早めに切り上げて散会した。

そして、オフィスに戻り、4月期のクリシンのレポート評価に取り掛かった。もちろん、すでに取り掛かっていたのだが、あと数名の方の分が残っていた。本来だと先週末までに終えている予定だったレポート評価であったが、そのほかの仕事が立て込んでしまい今週にずれ込んでいたのだ。今日中に必ず終えたいと思って気合を入れて取り組み始めた。結局全員分の評価を終えたら1時になってしまった。

今回レポート評価を終えてうれしかったのは、一回目のレポートがよくなかった受講生の方のレポートが見違えるようによくなっていたことである。もちろん、ご本人の努力の賜物であろうが、少しは自分も貢献できたと思えるので講師冥利につきる。人の能力開発に貢献できるというのは素敵な仕事だと思う。これからますます力を高めて多くの方々の能力開発に寄与していきたい。

クリシン2回目のクラス

午前中は、昨日と引き続き某社の研修。

午後移動をして、夕方からのクリシンの2回目のクラスに備える。受講生の方々にはクラスに向けて事前準備、要するに予習を相当やってきてもらうが、講師もクラスの準備には実はかなりの時間がかかる。特に今回は事前にメーリングリストにアップしてもらった課題をピックアップしてそれをクラスで取り上げるのでしっかりと準備する必要がある。

2回目になると徐々にクラスのメンバーのキャラクターがわかってくる。受講生の方々もクラスの雰囲気に慣れ、また、人間関係も少しずつ形成されているので、クラスの回数が重なるごとにやりやすくなっていく。結局、皆さんの貢献により活発に意見交換ができ少しだけ延長することになったが無事クラスを終えた。

クラス後は例によって懇親会に向かう。明日は6時過ぎには起きなければならないなんてことはすっかり忘れて、盛り上がってしまい、なんだかんだで1時近くまで飲んでしまった。ちょっとだけ反省。