何度も取り上げてしまって、井上は星野リゾートの社員なのか、という突っ込みを受けそうなのだが、3/22付けの産経新聞に興味深い記事があったので折角なので共有したい。
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■星野リゾート 英語サイトで宿泊予約 欧米から温泉客誘致狙う
経営難に陥った老舗温泉旅館やスキー場の再生を手がける星野リゾート(長野県軽井沢町)は二十一日、七月をめどに英語版のインターネット宿泊予約サイトを開設することを明らかにした。欧米からの温泉客誘致が主な狙い。政府が「観光立国」を目指したさまざまな施策を進めるなか、星野佳路社長は「温泉は日本文化の象徴。安全で歴史があり交通の便がいい日本は観光大国になれる可能性が十分あるのに、それを生かしきれていない。サイトで協力したい」と話している。
星野社長がサイト開設を考えたのは、日本駐在の外国人ビジネスマンたちから頻繁に温泉旅行の相談を受けたことがきっかけ。単身赴任者が休暇の際、家族を呼び寄せ、日本文化を体験しようと温泉を訪ねるケースがかなりあるという。
ただ、日本語のできない外国人が直接、温泉旅館を予約しようとすると「言葉の壁」が障害となる。「日本からパリのホテルはインターネットなどで簡単に予約できるのに、その『逆』は一般の温泉旅館ではほとんど不可能だった。英語版の需要は潜在的に大きい」と星野社長はサイト開設の理由を話す。予約サイトにはスキー場など星野リゾートが手がける施設をすべて含め、今後、アジアからの観光客向けに中国語版も開設する。
軽井沢の老舗温泉旅館として百年以上の歴史を持つ星野リゾートは、北海道の「アルファリゾート・トマム」など三件のリゾート施設と、ゴールドマン・サックスと共同で七件の温泉旅館の再建を手がける。地域の特性を生かしながら合理化を進める手法が成果を上げつつあり、一部の施設で黒字化も果たしている。二月に長野県の八十二銀行と提携したのを皮切りに、地域金融機関と連携した温泉旅館支援を増やす考え。「ゆくゆくは従業員も英語、中国語で対応できるようにしたい」(星野社長)という。
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星野さんは先日のセミナーの際に、
-日本の温泉はグローバルに見ても非常にユニークな経験ができる。和室で和食を食べ、温泉に入り、布団に寝る、このようなユニークさもっとアピールすれば外国人が多数訪れるはず。
-フランスは約6千万人の観光客が来ている。スペインは約5千万人も観光客が来ている。一方で、日本は観光後進国であるが、開拓の余地は山ほどある。
ということおっしゃっていた。上記の「温泉旅館の英語予約サイト」はまさに海外からの顧客を獲得するための施策であり、有限実行である。
星野社長は新しい打ち手を次々と打ち、変化を先取りしている。素晴らしい。
引き続き、星野リゾートさんの動きに注目していきたい。